沙織のヒミツの
あのことこのこと
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| その１ |
| QAB 1011 |
| そっとおしえちゃうわネ 沙織のヒミツの あのことこのこと |
私、南沙織。あなた、今おひとり？ ちょっとおしゃべりしていいかしら？ あなたは好き嫌いがありますか？ 私はねぇ、小さいときによくね、あのー、 ママがたまご食べなさいって。 たまご、嫌いで嫌いでしょうがなかったの。 それで、あのー、ママがあのー、どうかして 食べさせようとしてね、あのー、何したと思う？ そのときにね、ママが、あのー、よくケチャップが あるでしょ。あのー、目玉焼きにね、ケチャップを かけて食べたの。そしたらね、やっぱり、なんか、 あのー、あまくてね、おいしかったからね、 それからよく食べるようになったの。でも、今でも やっぱりケチャップなしでは、たまご、あんまり 食べられないの。だから、たまごの嫌いな人は ケチャップをかけて食べてみたらどーお？ 全然ね、話は変わっちゃうけど、あなた、もし １か月なにをして遊んでもいいって言われたら、 なにをする？ 私はね、そうだなぁ、あのー、 １か月あったらね、船に乗ってね、旅行をやりたいの、 ひとりで。やっぱり、船に乗ってると、海がきれいでしょ。 それで、いろんなことを自分で考えたり、あのー、 なんていうのかな、いろんな、なんていうのかな、 あのー、反省ごとをしたりね。それで、やっぱり、 自分は、ひとりだから、見つめることができるでしょ。 だから、１か月でいいからね、世界中を飛び回ってね、 あのー、いろいろ、あのー、人生勉強をやってみたいの。 でも、こんなこと、なかなかできないわね。 だからといって、あきらめちゃつまんない。 もしできたらって空想するのも楽しいですよ。 空想したり、夢を見ることができなかったら、 きっとつまんないかもね。 それから、沙織のこと、あなたは泣き虫だと思いますか？ そうじゃないと思いますか？ ほんとうはねーぇ、私、 なんていうのかな、あのー、人の前であまり泣かないの。 だから、いろいろ悩みごとがあったらね、ひとりで、まぁ 悲しかったときは泣くの。ただ、人の前で泣くなんて、 ちょっと照れくさいから、なんかわかんない、 自分らしくないからね、よく隠れて泣くのが好きなの。 へんだね、私って。 だいぶおしゃべりが長くなったわね。ほんとうは、 もっともっとおしゃべりしたいけど、時間がなくなっちゃった。 でも、こんどまたおしゃべりしましょうね。約束よ。 じゃあ、お元気で。バイバーイ。
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