南沙織 「夏の感情」/「女性」の別バージョン

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「夏の感情」

 エイプリル・ミュージック発行の「南沙織ソングブック」(第1集)の
「夏の感情」の紹介文は以下のとおり。

今年の夏に賭ける沙織の自信作です。
青い海にギラギラ照りつける太陽。灼熱の砂浜。まさに
夏そのものです。
この曲で、またまた新しい試みをしています。“バラのか
げり”まで続いたラブ・サウンドとは少々違い、ブラス
・セクションにプラスして、若者に圧倒的な人気をもつ
キャラメル・ママを起用しています。

レコードになったバージョンは、そのとおりである。しかし、後半は紙が
貼られて上記のように訂正されている。透かして元の文章を読んでみると、
以下のようになっている。

げり”まで続いたサウンドとはかなり違い、バックには
ストリングス、ブラス等を全くつかわず、若者に圧倒的
な人気をもつキャラメル・ママを起用しています。こ
れも筒美サウンドの新しい部分だと言えるでしょう。

あと、「黒いシャツの胸で」→「制服着た胸で」の訂正もあり。
その訂正によって、市販バージョンの前には、そのようなバージョンが存在して
いたことがわかる。名古屋のラジオ番組で新曲として紹介された「夏の感情」が、
そのバージョンで、私は大阪で聞いていたので雑音混じりだったが、そのテープが
残っている。1998/10/04の集いで披露。

 藤沢和美氏は『GOLDEN J-POP/THE BEST 南沙織』の「夏の感情」の解説で、

あのキャラメル・ママを起用していながら、ベースライン以外には、それを
まったく感じさせない仕上がりになっているあたりが、聞きどころ。

と書いているが、「ストリングス、ブラス等を全くつかわ」ないキャラメル・ママ
バージョンを聞けば、キャラメル・ママを起用した意図が少しはわかる。それが何故…?



「女性」(作詞:有馬三恵子。レコードにならなかった分)
海辺には若者が似合うの
その広さも 青さも 明るさも
そしてまた 思い出が似合うの
潮風さえくちづけのにおい
別れたはずのあのあなたもいて
私めがけ 駆けて来そう
だから今でも私 この季節が好き
夏になるとなぜか許せるの

ラジオ関西で新曲として紹介されたもの。1番でフェードアウトされた。
これも、1998/10/04の集いで披露。


参考:「女性」(レコード化分。作詞:有馬三恵子)

雪どけのせせらぎが大好き
そのやさしさ ときめき 暖かさ
何もかも生まれてくるみたいよ
目覚めてゆく春の日が見える
あの日あなたにめぐり逢えてから
女らしくなった私
そうよ好きな人との命育てたい
春になると愛がわかるのよ

雪どけの青空が大好き
その明るさ ひろがり はてしなさ
あこがれに 充ちているみたいよ
二人でならどこへでも行ける
いつもあなたのそばで目覚めたら
しあわせだと思う私
いつか若草つけた花嫁になるの
誰もみんな愛につくすのよ


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