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2013年01月 の伝言板を読む
2012年11月 の伝言板を読む
ここもほとんど見るだけになり、書き込むのは年に数回有るか無しかになってしまいました。 記憶にあるのは『昭和の歌姫伝説』だったかと、なんとかその後映像だけは見ることができる ようになりましたが、未だに音声は再生できません。PCのDVDをCPRMを読み込みが できるのに交換するか、DVDレコーダを替えるかの二択です。娘が家電屋さんの息子さんと 結婚しまして、娘曰く古すぎる!そうです。壊れてもいないのに取り替えることもないしと 思いつつ現在に至っています。娘の営業努力?ちょっとずつ家電製品が新しくなりつつあるので レコーダが新しくなるのもそう遠くはないのかなと思っています。つまらんことを書き込み ましたが、最後に皆様の健康を祈って24年最後の書き込みを。 Cynthia 健康でいてね!
ごめんなさい、忘年会。 いろいろありまして…。母が亡くなってどたばたして、21日が卒論提出日で、 最近の学生はわがままで、書いてもらって当たり前という感覚があるのでしょうか? それを無理やり拉致軟禁して、自分で書かせて、そしたら、ほかの学生が ノロウィルスとかで…。 わけ分からんですけど、鍋食わせると治りますね(笑)。あったかいものかな? 本当に残念でした。好い忘年会であったことを祈ります。
皆さん、そして、シンシアにとって来年も良い年でありますように。 先日はアッキーが「五日市」に、来られたので驚きマシタネ!
偶然テレビを付けたら、紅白関連が番組が放送されていました。いそいで確認したら、 シンシアも出ています。過去の映像で構成されているこの番組、下の順番で放送されています。 残念ながらシンシアは、19時40分頃に出た模様。見逃しました。 (番組告知) 『夢の紅白2012~名歌手たちの名勝負・名対決~「第1部」』 NHK総合 2012年12月29日(土) 午後7:30~午後8:45(75分) 【番組内容】 これまで放送された紅白歌合戦の歌唱映像で夢の対決をする番組。白組・氷川きよし、 紅組・Perfumeの司会で進行。第1部では、CGで第25回の舞台が再現される。 【出演者ほか】 総合司会:有働由美 司会:氷川きよし,Perfume 出演:コロッケ,オードリー,ジョン・カビラ リポーター:デーブ・スペクター 【楽曲】 「I LOVE YOU ONLY」:TOKIO 「愛のために。」:上戸 彩 「星のフラメンコ」:西郷 輝彦 「17才」:南 沙織 「ポリリズム」:PERFUME 「涙のリクエスト」:チェッカーズ(CHECKERS) 「なみだ恋」:八代 亜紀 「ヒーロー」:FUNKY MONKEY BABYS 「津軽海峡・冬景色」:石川 さゆり 「白い蝶のサンバ」:森山 加代子 「街の灯り」:堺 正章 「他人の関係」:金井 克子 「TOKIO」:沢田 研二 「ひとつ」:長渕 剛 「地上の星」:中島 みゆき 「今あなたにうたいたい」:和田 アキ子 「酒と泪と男と女」:堀内 孝雄 「夏祭り」:Whiteberry 「あんたのバラード」:世良公則&ツイスト 「恋の季節」:ピンキーとキラーズ 「悲しみにさよなら」:安全地帯 「喝釆」:ちあき なおみ 「襟裳岬」:森 進一 【詳細】 これまで放送された紅白歌合戦の歌唱映像で、夢の対決をする番組。白組・氷川きよしと、 紅組・Perfumeの司会で進行。第1部では、CGで第25回紅白歌合戦の舞台が 再現される。 「アイドル対決」「初出場対決」「グループ対決」など、紅白ならではの秘蔵映像を披露。 長渕剛「ひとつ」と中島みゆき「地上の星」による「中継対決」など、見どころ満載で お届けする。見逃したくない! http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2012-12-29&ch=21&eid=12457&p=1
昨晩、あるオークションが終了しました。1975年頃の夏のお中元のポスターです。 シンシアがモデルです。縦126×横185cmの大型ポスターです。 かなり傷みが激しいです。しかし、すごくレアな品です。出品価格は1,000円からスタート でしたが、4日間の出品期間を経て、最終落札価格が、何と12,000円でした。 私もウォッチしていましたが、高くて手が出ませんでした。こちらが出品の画面です。 しばらくすると閲覧不能になるので、保存する方はお急ぎを。 http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m103895860
また名曲ベストヒット歌謡が放送されます。 今回は「一挙3時間全88曲名曲ベストヒット歌謡」と銘打ち、1960年、 1970年代の名曲が放送されます。 テレビ東京 2012年12月27日(木)19:00~21:48 http://www.tv-tokyo.co.jp/official/besthit_121227/
「時代のサカイ目」第九十七回(12.12.25) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第九十七回「今年を締めくくる紅白歌合戦の楽曲決定」 紅白歌合戦の楽曲が決まった。初出場のきゃりーぱみゅぱみゅ、ももいろクローバーZ、 関ジャニ∞や、AKB48、SMAP、嵐などはこれまでのヒット曲をメドレーでつなぎ、 今年を締めくくる。演歌勢は、坂本冬美の『夜桜お七』、石川さゆりの『天城越え』、 北島三郎の『風雪ながれ旅』など、代表曲とも言えるヒット曲を選んだ。 多くがコレといったヒット曲を出せなかったこともあり、国民の約半数が見る紅白では、 できるだけ誰もが聞いたことのある楽曲を選ぶのが近年の基準のようになっている。 そういう意味では、由紀さおりが『夜明けのスキャット』を米オレゴン州ポートランド からの生中継でピンク・マルティーニ・オーケストラとのジャズバージョンで歌うのは、 楽しみである。 何よりも目玉になるのが美輪明宏。50年前、『ヨイトマケの唄』で紅白の出場を打診され、 約6分の楽曲を半分にカットしなければいけないということでオファーを断った経緯がある 因縁の歌。一昨年、植村花菜が9分52秒の『トイレの神様』を7分50秒に縮めて歌って いるが、今回の美輪は6分のフルコーラスで歌う。家族の絆さえも希薄になっている時代に、 母の苦労と感謝を歌った『ヨイトマケの唄』は、若い世代にどう聞こえるのだろうか。 斉藤和義は昨年大ヒットしたドラマ「家政婦のミタ」の主題歌『やさしくなりたい』。 ナオト・インティライミの『Brave』はプロバスケットボールチーム仙台89ERSの オフィシャルサポートソングで、仙台を元気づける支援にひと役買っている。 また今回は司会の堀北真希も歌う。東北出身の西田敏行、中村雅俊、森公美子、サンド ウィッチマン、荒川静香などと一緒に『花は咲く』を合唱する。『花は咲く』は、NHKの 東日本大震災復興支援ソング。作詞は映画監督の岩井俊二。作曲はゲーム音楽からCM曲、 小泉今日子のプロデュースまで幅広く活躍している菅野よう子。当日、盲目のピアニスト・ 辻井伸行氏がピアノで参加するのも注目だ。 今年の紅白は、コレが最後、コレが最初も多い。最初組は初出場、最後組はFUNKY MONKEY BABYSやYUIなど、解散や活動休止の出場者。もうひとり、MISIAもコレが最初。 デビュー15年にして初めての歌番組出場になる。この数年来、U2のボノに勧められて ケニアを訪れ、アフリカの貧困撲滅を支援するための活動を続けている。今回の紅白は、 つい先日アフリカを訪れたときの活動がNHKのドキュメンタリー番組になることから、 その宣伝も兼ねているようだ。 MISIAは紅組でも白組でもなくゲスト扱いとなり、アフリカ南西部に位置する ナミビア共和国のナミブ砂漠からの中継で歌う。中継は、90年に長渕剛がドイツ・ベルリン から3曲17分にも及んだのが初。ところが他の出場歌手の不評を買ったため、その後、 02年の黒部ダムからの中島みゆきまで、中継はしばらく行われなかった。 40周年の矢沢永吉も特別枠で出ることになった。いよいよ暮れに向けてのカウントダウン が始まる。いきものがかりの『風が吹いている』が呼び覚ましてくれる、五輪のさわやかな 感動のように、新しい年を清々しく迎えたい。 『夕刊フジ』2012年12月26日号(25日発行)第8面(毎週火曜日連載)
オフィシャル・サイトArt of Lovingのbbsが途絶えているので、書き込みしました。 あんまり書き込みがなくて、お取り潰しなったら困ると思ったもので。 ちょっとソニー・ミュージックの宣伝っぽい内容になってしまったかな。 篠山輝信さん出演の放送があります。 1万人の第九 12/29 (土) 22:00 ~ 22:54 BS-TBS ~篠山輝信100日音楽日記 1万人の第九が愛されるワケ~ このコンサートが30年もの間、愛され続ける理由はいったいどんなところにあるのか? 【出演】篠山輝信・佐渡裕ほか ベートーヴェンの交響曲第九番合唱付き、通称「第九」を1万人が集まり歌う「1万人の第九」 コンサートは1983年に始まり、今年で30年間続く師走の大イベントだ。 タレント篠山輝信さんが実際に「1万人の第九」に合唱団のひとりとして参加して30年の歴史を探る。 クライマックスは大阪城ホール、そして東北会場を中継で結んで行う「1万人の第九」の大合唱。
明日は忘年会(12.12.23開催) マヤの予言によれば、今日当たりに人類の歴史が一区切りするとのことです。今の所、 天変地異は起きていません。関東は午前中は雨でした。 キンドーさんとu3が新しいロゴを作ってくれて、先日から画面の上部に貼ってくれています。 記念にこちらにも貼ります。 17会恒例の忘年会を明日開きます。シンシア引退の年から始めて今回で34回です。 と言っても参加者は十人ほどなどですが。明日の夕方から始めます。場 所は新宿です。参加していただいた方には、シンシアハンガーなどをプレゼントします。 シンシアデビュー時に作られた販促品です。 参加ご希望の方は、zukafan@pluto.nifty.jpまでメールを下さい。お待ちしています。
「時代のサカイ目」第九十六回(12.12.18) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第九十六回「ディナーショーの隠れた女王・工藤静香」 フルコースの食事とエンターテインメントを楽しむディナーショーが年末の定番イベントに なって久しいが、今年も各ホテルでバラエティーに富んだ人選で開催されている。歌手、俳優、 お笑い、ものまね、シェフ、マジシャン……様々なジャンルの人たちが、歌やトークでショーを 盛り上げる。中には、ミッキーマウスやキティちゃんなどの人気キャラクターたちの開催する ショーもあり、子供連れの家族で満員になる。 元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏や元阪神の金本知憲氏などはやはり、球界のこぼれ話で 盛り上がるのだろうか。軽妙なトークが人気の堺正章、今年25年ぶりのツアーを成功させた 八神純子ほか、話題のステージも多い。北島三郎のように、事務所の後輩たち総出で2年ぶりの クリスマスディナーショーを開催するケースも。 チケット代金は1万円台から北島ファミリーの5万5千円まで。決して安価ではないが、 食事の他に記念品付きの場合も多く、またコンサートよりも間近で見られるということで、 人気になっている。発売開始後、数分で完売というケースも珍しくない。 バイオリニストやフルート奏者のディナーショーでは、クラシックだけでなく、クリスマス ソングやアニメソング、今年流行った歌などもメドレーで演奏され、ゆったりとした時間を 楽しめる。マジシャンの場合、客にカードを引かせ、何も仕掛けがないことを確認させるなど、 客席を巻き込んでのマジックに会場は大いに涌く。 そんな中で注目は工藤静香。恒例のクリスマスディナーショーに、全国から静香ファンが 集結する。静香に限らず、アイドル発のシンガーのディナーショーを楽しむ多くは、アイドル 時代から応援している人たち。一緒に成長してきた分、シンガーへの思い入れは強い。 歌と自分の青春もリンクする。 普段、めったにプライベートな話を公開することのない彼女が、ディナーショーに限っては 家族とのエピソードを話すのも、人気のひとつ。結婚記念日をお互いに忘れてしまったことが あったという話を披露したときは、一気に会場が盛り上がった。 木村拓哉の家庭の様子やふたりの娘たちとの接し方など、プライベートトークが聞きたい からと、静香のディナーショーに行く木村のファンもいる。 おみやげとして配布される記念品にも静香の色合いが強く出ている。画家としても評価を 得ている静香が描いた絵の、額入りポストカードを記念品にしたこと があったが、かなり好評だったようだ。全国で10ステージ以上のディナーショーをこなす タレントもいるが、静香は東京と大阪の2カ所のみ。 デビュー25周年の今年、宝飾品のジュエリーデザイナー、画家、主婦、母、妻と様々な 役割を持ちながら、歌手としても新曲を発売し、表舞台にも出始めた。自前の衣装、メークも スタイリストも自分自身という静香の自然体ぶりとセンスの良さが、女性を惹き付ける。 シャンソンに興味があると言う。42歳と円熟味を増してきた静香が、シャンソンを歌える ようになる日は近いかもしれない。 『夕刊フジ』2012年12月19日号(18日発行)第6面(毎週火曜日連載)
「時代のサカイ目」第九十五回(12.12.11) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第九十五回「むかし「野獣会」、いま「小泉会」」 バリアフリーが当たり前のように生活に定着してきたが、芸能界も歌手、俳優、お笑い タレント、司会……などの区分け線が薄くなり、昔のような縄張り意識はほぼ消えている。 歌手も芝居をし、俳優もコンサートを開く。当然、交流も頻繁になる。 どの世界でも、気の合う者同士が集まっての飲み仲間、遊び仲間など仲良しグループが できるのは世の常。芸能界でもまた然り。漏れ聞こえてくる酒宴での武勇伝がにぎやかな 和田アキ子も、自分の誕生日に仲のいい若手を集めて誕生日飲み会を開くが、歌手、お笑い、 俳優などジャンルは様々だ。 古くは六本木野獣会。昭和30年代、当時、何もかもが時代の最先端を行っていた六本木に 集まる若者たちのことをそう呼んだ。そのメンバーの多くが後にスターになったことで、脚光を 浴びる。大原麗子、小川知子、井上順、峰岸徹、中尾彬、ムッシュかまやつ、田辺靖雄……。 パリ生まれのレーサーでモデルでもあった福沢幸雄も仲間だった。 彼らの多くが裕福な家庭の子女で、今も東京・港区の飯倉に店を構える『キャンティ』などで 集っていた。当時、高校生だったユーミンも好奇心と憧れから、店に顔を出していたという。 最近では、ドラマなどの共演がきっかけで飲み会を開くと、友達が友達を呼び、いつしか グループができるというケースが多い。沢尻エリカを中心に集まってくる若手女優たちの 飲み会、『沢尻会』。この手の名称は、往々にしてマスコミが面白おかしく分かりやすく 名付けるだけで、実際にそんな看板を掲げているわけではない。上野樹里、中川翔子、 堀北真希らがメンバーと言われるが、このところ沢尻の勢いが落ちているせいか、集まりの 噂は聞こえて来ない。 小泉今日子の周りに集まる人たちの、『小泉会』もまた、マスコミが名付けた女子会。 米倉涼子、飯島直子をはじめ、長澤まさみ、榮倉奈々などがメンバーと言われる。小泉は そもそも若い頃から姐御肌的なところがあり、頼って来られると親身になって相談に乗るなど 面倒見がいい。まだアイドル時代の中森明菜も、そんな小泉を慕って、悩みを打ち明けていた こともある。 この2人、周囲からは敵対的なライバルとみなされていたが、当人たちにそんな気持ちは まるでなく、むしろ互いが互いの頑張りを見ては、自分も頑張ろうという糧にしていた。 ある意味、真にライバルだったともいえる。 姐御肌は健在で、集まる女優たちの小泉への信頼は強く、今でも米倉をはじめ、後輩たちの 仕事や恋愛相談にのっているようだ。米倉が今年、女優として大躍進した裏には、小泉の アドバイスもあったかもしれない。 芸能界のママ友たちで構成されるグループもいくつか存在したり、セレブ系タレントの 集まる会など仲良しグループの交流は盛んだが、絆の時代、収入の多い華やかな人の会は 交友関係が広がるからと集まるのではなく、気持ちの上で繋がって、明日の仕事に生かして ほしいものである。 『夕刊フジ』2012年12月12日号(11日発行)第6面(毎週火曜日連載)
「時代のサカイ目」第九十四回(12.12.4) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第九十四回「大人のための紅白歌合戦の楽しみ方」 「歌で 会いたい。」がテーマの今年の紅白歌合戦は、ベーシックな色鉛筆ではなく、 特殊色も取りそろえてカラフルに並ぶ水彩絵の具。色鉛筆だと重ねた方の色が強く出るが、 水彩は組み合わせ次第で別物に化ける可能性がある。 異彩を放つのが美輪明宏。五十年前に紅白の出場依頼を断ったことに引っ掛けて、 「二十七年間生きて参りまして…五十年サバを読んだだけ」で、紅組でも白組でもなく 「桃色組の衣装はヌード」と笑わせた。 朝のドラマ『純と愛』でヒロインの勤務先の社長役で出演中の舘ひろしは、石原裕次郎 メドレーを披露するようだ。おそらく石原軍団も登場してにぎやかなステージになるのではないか。 若い世代に圧倒的な人気のゴールデンボンバー。ボーカルの鬼龍院翔以外、振りをする だけで楽器を弾かないエアバンドで、ヒットした『女々しくて』など歌以外に、美輪明宏の パロディーなどでも若い人たちに評判のグループ。 やや過激なコメントや下ネタを発するため、制作側から発言には気をつけるようにと注意を 受けているようだが、美しい日本語にこだわる美輪本人を前にして、どう魅せるのか楽しみである。 今年を代表するほどの爆発的な売れ行きを見せた楽曲はないが、斉藤和義とナオト・ インティライミは間違いなく今年の顔。斉藤の暮れのライブは、わずか何分かで完売となる ほどの人気で、ドラマ「家政婦のミタ」の主題歌『やさしくなりたい』は誰もが聞きたい。 松嶋菜々子が応援に駆けつけるとステージがより華やかになるのだが。 ナオトはその自由な生き方も含めて、サッカーファンを中心に幅広い世代から支持 されている。柏レイソルのジュニアユースに所属していたり、エジプトでプロサッカーに スカウトされたり。また世界中を旅していたときに、中東パレスチナのアラファト議長の前で 『上を向いて歩こう』を歌い、二人で平和について話し合うなど様々な体験をしていることで、 音楽だけでなく彼のひと言ひと言が深く響くと言う若い人も多い。 選ばれて当然と誰もが納得するのが由紀さおり。米国のピンク・マルティーニ楽団と コラボしたアルバム『1969』が世界三十カ国で大ヒットし、アメリカでのコンサートも 大成功した。年の暮れに大人の歌が聴けるのは嬉しい。 一年間限定で東日本大震災復興支援のために再結成した「プリンセス プリンセス」は、 その最後のステージが初出場の紅白となる。同じくYUIも「新しい挑戦をするための 準備期間に入る」ために紅白が最後のステージ。 今年は派手な衣装対決はなさそうだが、初出場のきゃりーぱみゅぱみゅが最先端の衣装を 着ると宣言したり、アニメ風衣装のももいろクローバーZなどの出場で、華やかな衣装合戦が 繰り広げられそうだ。 衣装と言えば衣装の呪縛に取り憑かれていたかのような小林幸子が落選。今後は、形よりも 心情で表現に取り組んでほしい。香西かおり、藤あや子、坂本冬美ほか演歌陣の着物にも注目が 集まりそうだが、このワンダーランドのような人選をいかに生かすのか、構成次第である。 『夕刊フジ』2012年12月5日号(4日発行)第12面(毎週火曜日連載) (本日は、第46回衆議院議員選挙の公示日で特別紙面でした)
「時代のサカイ目」第九十三回(12.11.27) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第九十三回「俳優はどこまで私生活を見せるべきか」 今年、圧倒的な活躍を見せた男性に贈られる「GQ Men of the Year 2012」 を受賞した織田裕二。その席で私生活について質問されると、「僕は役者なんで、私生活とか あまり皆さんに分からない方がいいと思ってるんで。出したくないですね」ときっぱり。さらに 子供についての質問には「どうなんでしょうね。じゃあパパ役を」と上手にかわした。 お笑いがすっかり定着した頃から、私生活を切り売りするタレントが増え、中には、私生活で 話題を振りまくことが本業かと思える人もいる。本来の芸に自信がない人ほど、そして本業の 仕事の依頼が少ない人ほど私生活を晒す。それでウケると人気者になったと勘違いするが、 スター性はどんどん小さくなり、本業はますます依頼がこなくなる。 俳優の勝負の場は表現の世界である。私生活の匂いは必要ない。まだ映画が全盛時代、 “銀幕のスター”と呼ばれ、憧れの存在だった時代がある。高倉健や吉永小百合が活躍していた 頃だ。2人とも器用でない分、今取り組んでいる役の世界に没頭し、評価される俳優。私生活を 見せないため、見る側にとっての2人の素地は真っ白で、目の前の役柄こそが本人の素顔のような 錯覚に陥る。 俳優が素を語ることは、まさに絵を描こうとしている白いキャンバスに、色を塗ったり柄を 描いたりするようなものなのだ。その上に絵を描いたところで、キャンバスが邪魔をして 焦点がぼけてしまう。 個性派と言われる桃井かおりは逆のケース。時折、とんでもない素を話し始めることがある。 打ち合わせ中に唐突に、「深夜、ある女優から呼び出された」と言う。恋人を巡って三角関係に なっていたため、パジャマの上にコートを羽織って出かけていくと、相手はきれいに着飾り、 たばこを吸いながら「彼と別れてください」とお願いされたのだとあっけらかん。 さらに、自分は何も持たずに来てしまったから、たばこを1本いただけないかしらと言うと、 お買いになったらいかが、と言われたと腹立たしげに話す。後日、桃井と打ち合わせ中に、 三角関係にあるというその女優に偶然会った。気まずくならなければいいがと内心ヒヤヒヤ していると、桃井が「はじめまして」と声をかけたのだ。 ではあの時、聞いた話は何だったのか……。桃井は無意識に、人前では常に女優であり続けようと する。激しい思い込みを現実だと錯覚し、そのシチュエーションを即興で演じてしまう。あるときは、 人気絶頂のアイドルグループのメンバーと付き合っていると言う。彼は寝癖がひどく、面倒見るのが 疲れる、と年下の恋人を世話している様子を話す。 また桃井の妄想癖が始まったと、誰も取り合わなくなっている、お伽話。バーチャル私生活を 晒すことで、本当の私生活をかくそうとする、ちょっと哀れな名女優の物語。 『夕刊フジ』2012年11月28日号(27日発行)第6面(毎週火曜日連載)