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2013年03月 の伝言板を読む
2013年01月 の伝言板を読む
「時代のサカイ目」第百五回(13.2.26) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第百五回「退社していく女子アナたち」 年度末を前に、女子アナの動きが慌ただしい。フジテレビの高橋真麻が三月末で 退社するという。古くは1980年代に一世を風靡したフジの「オレたちひょうきん族」 から生まれた“ひょうきんアナ”の山村美智子、寺田理恵子、長野智子。皆退社し、 山村は女優、寺田は主婦、長野はキャスターとして一戦にいる。 高島彩、夏目三久、中野美奈子、西尾由佳理、宮崎宣子、平井理央、青木裕子…。 女子アナは人気者になると退社する。理由はほとんどの場合が「仕事の幅を広げたい」。 多くが事務所に所属し、春からフジの情報番組を任されることになった元日テレの 西尾のように、活躍の場が大きく広がることもある。 とはいえ、収入も彼女たちにはおいしいエサになる。育てた途端に退社されるのでは、 局側もたまったものではないだろうと思いきや、皆が皆、勤め上げると新人が育たない という側面も持つため痛し痒しでもあるようだ。中には寿退社も。イチローと結婚した 福島弓子、古田敦也と結婚した中井美穂、松坂大輔夫人となった柴田倫世、ダウンタウン の浜田雅功のマネージャーだった吉本興業の社員との結婚で退社した内田恭子…。 寿退社組はたまに番組で顔を見せる人もいるが、ほとんどが家庭に収まっている。 局で培ったキャリアを土俵に変えて生かすという賢者ぶりは、夫の活躍にも比例している ようだ。彼女たちは個々のブログでささやかな日常を綴っているケースもあるが、 自分のこと、夫のことを多くは語らない。ましてや局アナ時代に多々起きたと 思われる負のエピソードなどは、一切表に出さない。 ところが退社後、社員時代をマイナスなイメージで語ったのが中野美奈子。真意が どこにあったかは別として、ファッション誌のインタビューで「入社した頃は地獄の 日々で、自分のすべてが否定されたようだった」といった趣旨を答えている。医師で ある夫の海外赴任に同行するために退社したと言われているが、アナウンス部に 何らかの遺恨があったのは推して知るべしだろう。今になって打たれ強くなったのか。 アナウンサーでもタレントでも、人気者になるといくつかの落とし穴が待ち受けて いる。怖いのは、自分自身の内側に生じるおごりと外側からのおだて。大組織という 美しい森も、中に入ってみれば朽ちた木もある。組織を離れ一本の木なれば、最後に 個で打ち勝つ強い覚悟が必要となる。女子アナが新天地を求めて独立するときには、 謙虚さを忘れず、ギャラに走らず、仲間への気配りを持つべきだ。 そもそも女子アナには大学のミスコン優勝者が多く、就活時にその肩書が有利に 働いたという声もある。となると、どれだけの覚悟を持って入社し、アナウンサーに なったのか。覚悟なくバラエティー番組で手っ取り早く人気者になり、勘違いして 退社したのでは、先行きが暗くて当然である。仕事の幅を広げたいと退社していく 女子アナたち。その行き先がひな壇タレントでは、育て上げた局は報われない。 夕刊フジ2013年2月27日号(26日発行)第6面(毎週火曜日連載)
情報をいただきました。ありがとうございます。プロマイドのマルベル堂から 新製品が発売されました。マルベル堂ではブロマイドをプロマイドと呼びます。念のため。 アイドルを絵柄にしたトランプ、「プロマイドトランプ(アイドルトランプ)」が 2013年2月16日(土)に発売されました。一つ定価840円です。 男性編と女性編とがあります。いずれもマーク(スペード、ハート、クラブ、ダイヤ) ごとにアイドルが決まっています。女性編は以下のアイドルが絵柄となっています。 <女性編> 1:麻丘めぐみ 2:岩崎宏美 3:本田美奈子 4:松本伊代 5:早見優 6:伊藤咲子 7:岡田奈々 8:三東ルシア 9:ザ・リリーズ 10:桑江知子 J:大場久美子 Q:天地真理 K:南沙織 マルベル堂:http://marubell.co.jp/promtop.html
一枚目が6つ入りの化粧箱の写真。二枚目が個別の箱の表面。三枚目が裏面です。
箱の裏側の絵柄のアップです。
トランプも箱も紙製です。箱の中には、普通と同じで4つのマークが計52枚、 ジョーカーが2枚の54枚が入っています。白カードは入っていません。
トランプは一つ840円です。6つひとまとめで化粧箱に入っています。 化粧箱はそのまま展示箱にもなります。
マルベル堂のHPです。 「プロマイドトランプ」 2013年2月16日(土)発売 懐かしの70・80年代アイドルが大集合! 懐かしさも感じさせる商品です。 <女性編> 840円 麻丘めぐみ、天地真理、伊藤咲子、岩崎宏美、大場久美子、岡田奈々、桑江知子、 ザ・リリーズ、三東ルシア、早見優、本田美奈子、松本伊代、南沙織 <男性編> 840円 あいざき進也、風見しんご、坂上忍、清水宏次朗、ずうとるび、太川陽介、 竹本孝之、堤大二郎、錦野旦、新田純一、野口五郎、ひかる一平、本田恭章 マルベル堂、新仲見世店で販売しております。 http://marubell.co.jp/promtop.html
先週号の週刊朝日2013年2月22日号の61ページにエッセイが載っています。 「気になちょるモノ」第31回というもので、吉田新太さんという俳優さんが書いています。 シンシアのことが少し書かれています。
週刊朝日2013年2月22日号 P.61
「時代のサカイ目」第百四回(13.2.19) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第百四回「いい年の取り方の西島秀俊、松重豊、加藤雅也」 男性の四十代、五十代は若い頃の生きざまがくっきりと容貌に表れる年代。どれだけ 意味のある回り道をしてきたかが、表情や言動から見て取れる。アイドル路線で デビューしたことに疑問を持って、目の前にぶら下がっている人気より、追い求める 俳優像に近づくための下積みを選んだ西島秀俊(41)。 木村拓哉や石田ひかりとの競演で話題になった『あすなろ白書』でデビューしたものの、 トレンディー俳優で売れることよりも力を持った俳優を目指したことで、何年も仕事のない 日が続いた。横浜国立大学工学部在学中に、東京アクターズスクールで演技を学ぶ。彼は 感情で演技するというよりも、きちんと理屈で分析してそこに感情を流し込むタイプの ように見える。 自分のスタイルにこだわりを持っているのだろう。そのこだわりが年齢の積み重ねで 厚みを増し、ストイックに役に入り込む。結果、西島の発する熱がNHK大河『八重の桜』の ドラマ全体を征服しつつある。 同じく『八重の桜』で八重の父を演じる松重豊(50)も、人生を有意義に回り道してきた ような厚みを感じさせる。ブログを書いている芸能人は多いが、松重のブログは写真と 数行の文章で構成され、ほぼ週に一度更新される。短文だが端的で的確な文章の向こう側に、 彼の人となりが見える。素顔は生来の優しさを持つ男性とみる。 明治大学在学中に三谷幸喜が旗揚げしたばかりの東京サンシャインボーイズに参加。 口数は少ないが、飲み歩くと演劇論を熱く語る青年だったという。その後、蜷川スタジオに 入団。本人としては、オーディションでセリフを覚えていなかったため、不合格だと 思っていたが、体の大きさで合格だったという。 蜷川氏に鍛えられたが、職業俳優になることに疑問を持ち、建設会社に就職。一年半 ほどして俳優仲間だった勝村政信から声をかけられ、再び芝居の世界へ。それでも しばらくは妻子を養うためにバイトも。ただあまりにキツい肉体労働に、事務所が 舞台の数を増やす。年に六~八本もの舞台をこなし、血尿が出るほどに。 徐々に認められ、今や味のある俳優の筆頭である。家庭菜園が趣味で野菜や花を 育てるという家庭人の松重。人生をストレートに歩いて来なかった分、男として 深みの出る年齢を迎えた今後が楽しみである。 もうひとり、『八重の桜』で際立つのが加藤雅也(49)。倒幕派の板垣退助を演じる。 そもそも彼はメンズノンノ創刊号のモデルでデビュー。風間トオル、阿部寛と共に 若い女性を夢中にさせた。俳優に転身したものの、アイドル俳優であることに疑問を 持ち、渡米。今や北野武監督、三池崇史監督らの男の世界を描いた作品には欠かせない 存在だ。西島と同じく横浜国立大学卒。彼が見せる芝居は、うらぶれた男を演じても 凛とした芯の強さや、それだけでは終わらないという意思を漂わせる。久々に 楽しみな大河ドラマになりそうである。 夕刊フジ2013年2月20日号(19日発行)第6面(毎週火曜日連載)
トナカイさん、岩崎宏美さんの参加報告ありがとうございます。 もう7~8年前に一度彼女のコンサートに行ったことを懐かしく思い出しました。 ちょうどシンシアの「早春の港」のカバーが入っている『Dear Friends』という アルバムが発売されて間もないころで当時仕事の出張先だった青森県の八戸市で コンサートに参加してきました。 なつかしついでにその時某サイトhttp://www.geocities.jp/tororinmura/oldbbs49.htmlに 投稿したコンサートの私の感想記事を検索してみたら出てきたので転記します。 岩崎宏美のコンサート 投稿者:Shigeru 投稿日: 5月25日(火)23時24分58秒 先ほど岩崎宏美さんのコンサートを聴いてきました。 1部は「ロマンス」からスタートしメドレーを含む数々のヒット曲を披露。 2部では昨年出されたジャパニーズポップスのカバーアルバムからの曲数曲 から始まりノーマイクで「すみれ色の涙」最後は「聖女たちのララバイ」を 熱唱、しっかり盛り上げてくれました。あとアンコールは曲名は忘れましたが 今度リリース予定のしっとりとした感じの曲でした。 私としては昨年のカバーアルバムに入っていたシンシアの「早春の港」も 唄われるかなーという期待もあったんですが今回は無かったです。ただペドロ& カプリシャスの「5番街のマリー」を唄われた時はアルバム『シンシア・イン・ コンサート』の沙織さんの歌唱とどうしてもだぶって聴いてしまいましたが。 今回、コンサートに行ってみて改めて思ったのは「岩崎宏美」の真骨頂はやはり バラード系の唄だなーということです。シンシアのような繊細さはないものの 確かな歌唱力に加え歌手としての長年の経験に裏打ちされた豊かな表現力は まさにプロ!ですね。 我々素人がプロの歌手に対して唄がうまいとか下手とか言うこと自体がまったく 意味をもたない、そう思わせるだけの余裕と説得力が感じられました。実のところ 私自身はアイドル時代の彼女の歌唱はちょっと苦手でした。いかにも歌唱力が ありますといった唄い方がなんとなく鼻について面白みが欠けるような気がしていた からです。でも最近の宏美さんの歌唱は年輪を重ねより表現力が増し自然に 聴けるような気がしています。 トークでは「秋桜」を唄われたとき山口百恵さんの話になり、今でも時々電話で 話をするそうですが百恵さんは当時からとても冷静だった言われてました。 百恵さんは同じ年だけど先輩でよく楽屋なんかで伊藤咲子さんなんかと騒いでいると 「あなたたち疲れるわよ。」っていわれたそうです。 宏美さん自身が語ってましたが彼女は戌年生まれですが同世代の観客がよやはり 多かったようです。かくいう私も戌年なのでそういう意味でも親しみがもてました。 最後のほうで耳が痛くなったので「痛い!」といって左の耳のピアスをはずされてた のもなんとなくヒロリンらしかったです。 それにしても現役の岩崎宏美さんのファンがうらやましく思えるコンサートでも ありました。
「時代のサカイ目」第百三回(13.2.12) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第百三回「綾瀬はるかが見せる強い意志」 NHK大河ドラマ『八重の桜』は、戊辰戦争のときに会津藩のために奮闘し、幕末の ジャンヌ・ダルクと呼ばれた山本八重の生涯が描かれている。八重を演じる綾瀬はるかの 清廉さが際立っている。もともと清らかではかなげな面立ちの綾瀬だが、芯の強さと 意志の強固さを内に秘めた、伝統的な日本女性になりきっていることで、綾瀬が八重 そのもののように思えてくる。 綾瀬は、ロケ地では現地の人たちと会津弁で会話をするなど、撮影以外でも会津弁が 口を衝いて出るという。実は撮影が決まった頃から既に会津弁の特訓を受け、完全に 自分のものにしてしまっている。ちなみに、綾瀬の出身は広島。加えて、八重は会津藩 砲術師範の娘ということで、なぎなたや砲術も得意としたため、それらの使い方や所作も 綾瀬は自分のものにした。 おそらく「この程度身につければ撮影に臨める」ではなく、完璧を目指し強い意志を 持って努力したのだろう。自分に厳しいのは、後に必ずプラスに出る。12年ほど前、 綾瀬は美容整形やダイエットで変身を遂げるバラエティー番組『B.C.ビューティー・ コロシアム』に出演したことがある。 デビューして1年ほどで太ってしまったため、痩せて元のプロポーションを取り 戻したいという趣旨での登場。当時、週に2~3回、90分ジョギングして90分泳ぐ という運動と食事制限で1カ月に7キロのダイエットを成功させている。やり遂げる までの意志の強さは折り紙付きのようだ。 どうやらそんな綾瀬に触発されて、秋吉久美子、市川実日子(みかこ)、芦名 星(せい) をはじめとする共演陣も、負けじとそれぞれの役作りのための猛特訓を受けている。 プラスのエネルギーのループは出演者の士気の高さになり、それはそのまま画面を通じて 視聴者に伝わっていく。 八重の弟役を演じるのは、工藤阿須加。野球評論家の工藤公康氏の長男である。顔が 左右対称の正統派イケメンで、持ち前の育ちの良さでさわやかさをふりまく。演技力に 磨きをかければ、近い将来、大きく開花しそうである。 八重の最初の夫を演じるのは長谷川博己。文学座出身の信念の俳優。研究生時代から、 念じていれば思いは通じるという信念を持つ。思いが叶わなかったときは、自分の思いが 足りなかったと思うのだそう。研究生時代は、金もなく食べるのも厳しかったが、役者で 食べていくと決めて、バイトはしないで通したという。その結果が今である。 彼のセルフプロデュースのベースは、常に高みを目指し、理想の自分になるという 強い意志にあるとみる。50代、60代と年齢を重ねて長谷川が行き着く先は、 どんな役者なのだろうか。 八重の兄・覚馬を演じる西島秀俊。過酷な時代を生き抜いた覚馬を演じているが、 見事にドラマを盛り上げ、牽引しているように見える。他にも小栗旬、貫地谷しほり、 剛力彩芽、中村獅童、六平直政…若手から味のあるベテランまで、『八重の桜』には ストイックな役者がそろっている。今年の大河ドラマは見事な花弁を開かせ、 春を迎えようとしている。 夕刊フジ2013年2月13日号(12日発行)第8面(毎週火曜日連載)
岩崎さんのfacebookが更新されました。音楽講座の話を載せてくれています。 岩崎さんが手にしている花束は、17会が贈ったものです。 岩崎宏美facebook:https://www.facebook.com/fansitehiromi 岩崎宏美オフィシャルサイト:http://www.hiroring.com/
(facebook文面) 昨日は音楽プロデューサー酒井政利さんの公開イベントにゲストで参加させて いただきました。 J-POPの歩み。一番音楽業界が華やかだったときを、創り続けていらした酒井さん なので、懐かしいお話も伺えて本当に楽しかったです。 デビュー当時からの自分の歌を聴きながら、あの頃から一生懸命だったんだなぁー なんて思ったり、いい時間でした。 酒井さん!ありがとうございました。 岩崎宏美facebook:https://www.facebook.com/fansitehiromi
2月9日(土)に代々木上原の古賀政男音楽博物館で、酒井政利プロデューサーの 音楽講座“Jポップの歩み”第15回が開かれました。今回のゲストは、岩崎宏美さんです。 17会では、私とAさんの二人が参加しました。 (時間) 14時から16時頃まで開かれました。全20曲が演奏されました。10曲かかった 後の14時50分頃から休憩が10分入りました。 この音楽講座は、ゲストのレコードを掛けて、エピソードを語るという形式で 進行していきます。 (服装など) 岩崎さんの服装です。上は、上着一枚だけです。すごく細かい色違いのビーズで 服の全部が覆われたようなブルゾン(ジャンパー)みたいな上着です。下は幅の広い 真っ黒なパンツ(ズボン)で裾は膝より少し下までです。裾の下は黒い革のロングブーツを 履いています。髪は、肩より長いロングの黒髪で少しカールを掛けています。 (入り) 意外にも今回の入りは悪かったです。けやきホールは定員200人です。今まで 参加した6回ほどは、いずれも最後列の後ろに補助椅子が20脚ほど置かれています。 今回は補助椅子がありません。参加者は100人強の入りでした。 もう一つ特異だったのが平均年齢です。40歳以下の人は一割もいません。 シンシアファンの私達が一番の若手でした。参加者のほとんどが70歳前後でした。 この講座の常連の参加者の方がほとんどのようです。 Aさんが言うには、岩崎さんは現役の歌手で毎週のようにコンサートもしているので、 ファンが講演会というだけでは来なかったのではないかとのことです。 (酒井さんの岩崎さんへの評価) 酒井さんの岩崎さんへの態度が、すごく高いんです。「あなたは欲しいものを全部 持っている」というようことを何度も言っています。岩崎さんが体験談を語ると、 何度もこの言葉を使っています。 シンシアへの態度もそうですが、酒井さんって声のいい歌手に好感を持つみたいです。 (岩崎さんの人柄) 岩崎さんのトークは初めて聞きました。江東区の深川生まれは知っていましたが、 話を聞くのは初めてでしたが、出身を知らなくても、この娘は江戸っ子だなと思える 気風の良さが感じられます。 前にゲストで来た石野真子さんは、ご自身の結婚(離婚)について語られましたが、 岩崎さんはその辺は一切語っていません。 話し方はハキハキしていて、いい意味で自信に満ちています。エピソードは満載で、 コンサートに行きたくなりました。 (エピソードなど) 01「二重奏(デュエット)」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 02「あなた」 (1973年) 小坂明子・作詞 小坂明子・作曲 デビュー曲「二重奏」がまずかかり、続いて「あなた」がかかります。 「スター誕生!」の決勝大会で歌う曲を探していましました。岩崎さんは 筒美京平さんの曲が好きなので、シンシアの曲も考えていたそうです。 岩崎さんは実家が江東区で高校が世田谷区あたりで、定期を持っていたので よく途中下車したそうです。新宿の街を歩いていたら、「あなた」がレコード店 から流れてきて、その曲を聞いた時に、すぐ店に入り「今掛かっている曲の レコードを下さい」と言って、「あなた」を歌ったそうです。 この講座では、ほとんどの曲が一番だけかかっています。この「あなた」だけは、 一番がかかった後も、音量を下げて最後までかかっています。これは私が参加した 回では初めてのことです。 「スター誕生!」で優勝した時、審査員に筒美先生はいませんでした。酒井さんが 筒美さんは表に出るのを嫌うとか言っています。グランドチャンピオンは、作曲家を 選べるとかで、特別に筒美先生にお願いして、作曲してもらったそうです。 03「ロマンス」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 04「センチメンタル」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 05「思秋期」 (1977年) 阿久 悠・作詞 三木たかし・作曲 この辺りでは、デビュー当時の思い出などが語られます。 「ロマンス」は、レコーディングの翌日にテレビで歌わないといけなかった そうです。それでレコーディング直後にスタジオでA面かB面かを多数決で 決めたそうです。もう一曲が「私たち」という曲で、こちらのほうがアップ テンポな曲です(アンコールで歌われます)。あの当時は朝の番組で歌うことが 多かったそうで、岩崎さんとしては比較的スローな「ロマンス」の方が歌いやすい のでそちらに一票入れたそうです。 筒美先生は「あなたお願いよ、席を立たないで」とか色っぽい歌詞なので、 「私たち」に一票。阿久悠先生は、「岩崎が歌うと色っぽく聞こえない」と言って 「ロマンス」に一票入れたそうです。「色っぽく聞こえない」で場内爆笑でした。 浅田美代子さんともよく同じ場所で歌ったそうですが、美代ちゃんは「宏美ちゃん 、本気で歌わないでよ」と言われたと言っていて、場内爆笑でした。 レコード大賞だったか、新人賞を1975年にもらっているノミネートの歌手を 挙げていますが、その中に「JJS(ジャニーズ・ジュニア・スペシャル)」の 名が挙がりました。酒井さんが「変なグループ」と言うので、何でかなと思っている と、酒井さんが手がけたグループでした。 「スター誕生!」で優勝した時、スカウトの手を上げた芸能事務所の一つに 「ピンクレディーの事務所」があったそうです。「T&Cミュージック」ですが、 岩崎さんは事務所名を忘れたのかそこまで細かく言うこともないと思ったのか、 事務所名は言っていません。岩崎さんは、「あそこに行ったら、ピンクレディー みたいな格好させられたかも」と笑いを取っていました。 06「シンデレラ・ハネムーン」(1978年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 07「春おぼろ」 (1979年) 山上路夫・作詞 筒美京平・作曲 08「万華鏡」 (1979年) 三浦徳子・作詞 馬飼野康二・作曲 09「すみれ色の涙」 (1981年) 万里村ゆき子・作詞 小田啓義・作曲 10「聖母たちのララバイ」 (1982年) 山川啓介・作詞 木森敏之/John Scott・作曲 「すみれ色の涙」は、昔の曲をカバーしようとかということになった時の エピソードが。岩崎さんの姉がブルー・コメッツの大ファンで、この曲が いいよとドーナツ盤をくれて、聞いたらいい曲だったのでカバーしたそうです。 「すみれ色の涙」のトークの後、「聖母たちのララバイ」の話になりました。 酒井さんも間違うことはありようです。「聖母」をかけてくれとマイクで言って、 岩崎さんが「すみれ色」がまだと言って間違いに気づき、両曲を続けてかけて います。ここで休憩になります。 11「家路」 (1983年) 山川啓介・作詞 木森敏之・作曲 12「橋」 (1984年) 山川啓介・作詞 木森敏之・作曲 13「決心」 (1985年) 山川啓介・作詞 奥 慶一・作曲 14「朝が来るまで」 (1995年) 藤田千章・作詞 佐藤竹善・作曲 15「夢」 (2001年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 16「あなたの心に」 (2003年) 中山千夏・作詞 戸倉俊一・作曲 17「手紙」 (2004年) 岡本真夜・作詞 岡本真夜・作曲 18「ただ・愛のためにだけ」 (2005年) 中島みゆき・作詞 中島みゆき・作曲 19「いのちの理由」 (2012年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 20「あたたへ~いつまでも いつでも~」(2012年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 21「私たち」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲(アンコール) 失礼ですが、後半の曲はほぼ全て初めて聞く曲でした。岩崎さんは1984年に 個人事務所を立ち上げるのですが、その当時のエピソードを。この独立騒動で 少しの間干されたそうです。そんな時、電車に乗っていたら、周りの視線を すごく感じだそうです。ふと天井の方を見ると週刊誌の中吊り広告が。そこに 「岩崎宏美独立で四面楚歌」とか写真入で書かれていたそうです。岩崎さんは 「四面楚歌」ってこういう時に使うのかと、妙に感心したそうです。 さだまさしさんには、前から曲を書いて欲しいとお願いしていたそうですが、 さださんが書いてくれなかったとか言っています。さださんはさださんで、 「山口百恵には“秋桜(コスモス)”を書いたのに岩崎には書いていない」な 感じで、満を持して「夢」をプレゼントしていくれたそうです。 岩崎さんは譜面があまり読めないそうです。それに対して酒井さんが言った のが次のような言葉です。「譜面が読めない人は、耳がいいんです。美空ひばり さんも譜面を読めませんでしたが、耳で聞ける人は譜面はあまり関係ないんです」 「ただ・愛のためにだけ」は中島みゆきさんの歌ですが、同期だそうです。 一緒に仕事をしたのは、デビュー時に一回だけだそうです。 数年前から「岩崎宏美親衛隊」が復活して、コンサートを盛り上げてくれる そうです。 「あなたの心に」は、デビュー前に聞いて、将来するだろう恋の思いを 想像していたのが懐かしい思い出とか語っています。 「あなたへ」は、既に岩崎さんの持ち歌にあるので、「~いつまでも いつでも~」の副題を付けているそうです。 アンコールとして「私たち」が歌われました。ロマンスのB面曲です。 「ロマンス」の時に話が出ていますが、ここではそのエピソードのことは 語れれていません。今、コンサートの最後の方でこの曲を歌うそうです。 サビの部分が振りをします。両手を斜め上に挙げます。Yの字の感じです。 上に上げたまま左右に数回動かします。その後、両腕を前に動かす振りをして 動作が終わります。岩崎さんは、「私たち」は声を出して歌っていて、 振りもしています。観客は手拍子を叩き、振りの部分では全員で振りをしています。 (花束贈呈) ここ数年、この音楽講座で17会として花束贈呈をしています。ゲストの方と 酒井さんに花束を贈っています。今年も岩崎さんと酒井さんに花束を用意しました。 今回初めて間違えたのですが、酒井さんの花束を岩崎さんに渡してしまいました。 花束を酒井さんに持って行ったら、岩崎さんが誤解して近づいてもらって下さいました。 岩崎さん、ごめんなさい。騙す気はなかったんです。ちゃんとAさんが岩崎さんに 渡しています。許して下さい。 (全体の感想) 現在もフルで活動しているゲストの方の話は、生き生きとしていて大変面白かった です。岩崎さんはシンシアより4歳年下ですが若いです。私の気のせいかもしれませんが、 後半の曲の幾つかの歌い方がシンシアぽいのがあります。 酒井さん、岩崎さん、素敵なトークをありがとうございました。
酒井政利のJポップの歩み~アーティストクローズアップ編~第15回 2013年2月9日(土) ゲスト「岩崎宏美」 <演奏曲一覧> 曲名(発表年) 作詞 作曲 01「二重奏(デュエット)」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 02「あなた」 (1973年) 小坂明子・作詞 小坂明子・作曲 03「ロマンス」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 04「センチメンタル」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 05「思秋期」 (1977年) 阿久 悠・作詞 三木たかし・作曲 06「シンデレラ・ハネムーン」(1978年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲 07「春おぼろ」 (1979年) 山上路夫・作詞 筒美京平・作曲 08「万華鏡」 (1979年) 三浦徳子・作詞 馬飼野康二・作曲 09「すみれ色の涙」 (1981年) 万里村ゆき子・作詞 小田啓義・作曲 10「聖母たちのララバイ」 (1982年) 山川啓介・作詞 木森敏之/John Scott・作曲 11「家路」 (1983年) 山川啓介・作詞 木森敏之・作曲 12「橋」 (1984年) 山川啓介・作詞 木森敏之・作曲 13「決心」 (1985年) 山川啓介・作詞 奥 慶一・作曲 14「朝が来るまで」 (1995年) 藤田千章・作詞 佐藤竹善・作曲 15「夢」 (2001年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 16「あなたの心に」 (2003年) 中山千夏・作詞 戸倉俊一・作曲 17「手紙」 (2004年) 岡本真夜・作詞 岡本真夜・作曲 18「ただ・愛のためにだけ」 (2005年) 中島みゆき・作詞 中島みゆき・作曲 19「いのちの理由」 (2012年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 20「あなたへ~いつまでも いつでも~」(2012年) さだまさし・作詞 さだまさし・作曲 21「私たち」 (1975年) 阿久 悠・作詞 筒美京平・作曲(アンコール) ※歌手は02の小坂明子を除き、全て岩崎宏美
けやきホールの内部です。公演終了後に撮りました。客席から見て右側に 酒井さんが座り、左側に岩崎さんが座りました。 三枚目は、酒井さんに贈る予定だった花束です。岩崎さんに贈ったのは、 倍ほど大きい花束です。そっちは撮っていません。
会場のけやきホールの前には机が置かれて、岩崎さんのCDを数種類 売っています。机の左には、岩崎さんのレコード等が48枚貼られています。
岩崎宏美さんの新曲「あなたへ~いつまでも いつでも~」を会場でも 発売していました。定価1,200円です。お買い上げの方にはサイン色紙の プレゼントがあります。
「時代のサカイ目」第百二回(13.2.5) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第百二回「チャゲアス、タイガース…再始動に期待」 CHAGE and ASKAが活動を再開する。2009年1月、それまで まことしやかに流れていた解散説を否定し、活動の無期限休止を発表。以来、 CHAGEとASKAそれぞれが個々の活動を続けてきたが、満を持しての 復活となる。今年デビュー35周年を迎え、8月に数万人規模の復活ライブを 計画中で、それに先立って6年ぶりの新曲が発売になる。 1979年のデビュー曲『ひとり咲き』からシングル、アルバムの通算セールス が3200万枚というスーパーデュオの新曲は、不振が続く音楽業界全体を 活気付けてくれることを期待したい。 GSの王者と言われたザ・タイガースも初期のオリジナルメンバーで再結成 される。1967年『僕のマリー』でデビューし、1971年1月の武道館での ファイナルコンサートまで、トップアイドルとして芸能界で君臨し続けた。 全盛時代、ジュリー(沢田研二)、トッポ(加橋かつみ)、ピー(瞳みのる)、 サリー(岸部修三:現一徳)、タロー(森本太郎)の五人の若者たちの人気は、 絶頂期のSMAPを遥かに凌ぐほどのものだった。 ザ・テンプターズのショーケンこと萩原健一と人気を二分した沢田は、若い 女性たちから王子さまと恋い焦がれられた。彼らの行く先々では女性の黄色い声が 上がり、交通渋滞が巻き起こり、コンサートでは興奮のあまり泣き出したり 失神する女性も後を絶たなかった。 ただ、どんなに音楽性が高くても、当時は今と違ってアーティストとして 認められず、スターというくくりの、今で言えばアイドル扱いされることへの 不満を持つメンバーもいた。ちなみに、その頃はまだ“アイドル”という カテゴリーは確立されていなかった。 その後グループ内に不和が生まれ、加橋が脱退。岸部の弟(シロー)が加入。 解散後、瞳は私立高校の教師になり、芸能界に戻ることを拒否。加橋と瞳以外の メンバーで何度かコンサートも行ってきたが、ついに、今年12月にオリジナル メンバー五人がそろっての42年ぶりの再結成となる。 GS時代、沢田のセクシーボイスを生かした甘くせつない恋の歌が多かった。 音楽シーンが大きく変貌を遂げた今、新曲がどんな楽曲になるのか。当時の ファンには、タイガース・テイストがあまりにも強烈なため、新曲に期待と 不安が入り交じる。楽曲を、ステージをどうプロデュースするのか、今後の 活動を占う指標となる。 シャ乱Qも休止していた活動を再開する。アイドルであれ、アーティスト であれ、立て続けに大ヒットを飛ばし一世を風靡しても、いつかは人気に翳りが 見える。よほど音楽性を進化させない限り、次から次へと新しい音楽が洪水の ように押し寄せることもあり、聞く側に飽きもくる。 結果、グループは解散や休止を突きつけられるときが必ずやってくる。人は 年齢を経ていつしか孤独を知る。そのとき、わかり合える仲間、陶酔、歓び そして痛みまでも分かち合った同士が、何よりの存在になる。刻んだ年輪を パワーに変えての再始動は、当時のファンならずとも期待は大きい。 夕刊フジ2013年2月6日号(5日発行)第8面(毎週火曜日連載)
もう少し、マニラの店のことを書かせていただきます。 店の名前を決める時の話です。こういう店名って、登録商標みたいなもので 先に登録してある名前は使えないそうです。 去年の秋に店をプレオープンする前に、店名を担当する部署に申請したそうです。 ダメ元で「Cynthia」と申請したら、何と!通りました。誰も命名していなかったのです。 女神のご加護に感謝です。
ジャンルを間違えました。そういう店ではないとのことです。 削除しました。お騒がせして申し訳ないです。
受け取り方が違うようです。
情報をいただきました。ありがとうございます。シンシアファンの日本人が、 フィリピンでシンシアの名が付くカラオケの店を開いたそうです。その人、日本で 開きたかったそうですが、現在、フィリピーナの就労ビザの発給が難しいので、 フィリピンで店を開きました。 フィリピンの首都マニラのマラテ地区のアドリアティコ通りに店があるそうです。 オープン日が、2013年1月17日だそうです。 BGMにはシンシアの曲(日本語)を流しているそうです。 あるルートを通して、シンシアに店の開店を知らせています。チラシのデータを もらったので貼り付けます。 通貨はフィリピン・ペソ(peso)です。今現在、1ペソが日本円で44銭ほどです。 (チラシの情報) “Cynthia Music Lounge & Kaeaoke” 1F Bar Counter ゲストドリンク 60分 P100~ レディースドリンク P300~ 2F Lounge 料金システム 90分 P500 延長 60分 P300 指名料金 P300 レディースドリンク P300 営業時間:PM7:00-AM3:00 住所:1787 M Adriatico Street Malate Manila Philippines ZIP:1004 電話:09-204720137 (チラシでは1787の次にAとありますがMの誤植と思います) (大虎) マラテ地区に日本風の居酒屋「酒処 大虎」という店があるそうです。 分かりやすい地図があるので引用させていただきます。地図の一番下の環状の ローターリーの近くに「シンシア」はありそうです。 http://www.geocities.jp/ootora0216/ http://www.geocities.jp/ootora0216/sub5.html(地図)
写真1枚目の赤い線の通りがアドリアティコ通り(Adriatico Street)です。 この地図の下に同じ位通りが続きますが、店があるのは1枚目のどこかだと思います。
「時代のサカイ目」第百一回(13.1.29) 『時代のサカイ目-酒井政利音楽プロデューサー50周年-』 第百一回「乙女チックな妄想癖主婦演じる黒木瞳に注目」 新ドラマの滑り出しがいい。初回視聴率のほとんどが二桁となり、視聴者が どのドラマを見続けるか選択に迷うところとなっている。ただ、全てが良質で 粒ぞろいというよりも、互いを気にし合いながら背比べしているように見える。 嫁姑の関係を描いた『おトメさん』(テレ朝系木曜21時)。嫁姑と聞くと、 互いの主婦主導権争いのようなバトルを思い浮かべがちだが、『おトメさん』は ひと味違う。“おしゅうとめさん”をもじっておトメさんを自称する、やや 乙女チックな妄想癖のある主婦を演じる黒木瞳と、何やらワケありの様相を 呈している嫁・相武紗季との駆け引きを軸にドラマが展開する。 天真爛漫で明るい嫁を装う裏には何か秘密がありそうだと直感した姑。得体の 知れない嫁から家族を守るためにと、嫁の秘密を探り始める姑は、被害妄想で 自意識過剰。それが時にコミカルに描かれ、さすが黒木と思わせるような 巧みさを見せる。脂ののった女優陣が活躍する今期ドラマの百花繚乱の中で、 黒木も勝負に出たようだ。触発されたのか、相武も、表裏のある女性を微妙な 表情で演じ分けている。女優としてステップアップできるチャンスが来ている。 黒木の夫を演じているのが石田純一。このところ、クイズ番組を始め、 バラエティータレントの様相を呈していただけに、久々のドラマ感がある。 その石田を演じるのは、会社ではしたたかさを見せるが家庭では事なかれ主義の ような黒木の夫役。これが実にハマリ役のようで、おそらく新婚家庭でも こうなのではないか、視聴者は勝手に想像してしまいそうだ。 高級住宅地を舞台にした湊かなえ原作のサスペンス『夜行観覧車』(TBS系 金曜22時)。人気原作ものは、ドラマを見る前から期待度が高くなる。それが 吉と出るか凶と出るか。無理をして一軒家を購入した庶民代表のような一家の 主婦を鈴木京香が演じる。ご近所の開業医の妻・石田ゆり子、古くからこの地に 住み、住宅街を牛耳る夏木マリなど、癖のある主婦がそろう。どこか80年代の 大ヒットドラマ“金妻”をほうふつさせる。 ただ、ここで巻き起こるのは金妻のような不倫ではなく、住宅街での家単位の イジメ、さらには学校での子どもたちのイジメ、家庭内暴力、そして殺人事件まで。 現代の縮図がここにある。「どこの家庭にも必ず隠しておきたいことがある」と 夏木がつぶやくように、この住宅街にはドス黒い何かが渦巻いているのだろうと 想像させる。女優陣の演技がいい。特に夏木の、気位が高く、底意地が悪そうで 慇懃無礼な笑顔は、まさに天下一品。目がまるで笑っていない演技はさすがである。 話題の剛力彩芽主演の『ビブリア古書堂の事件手帖』(フジ系月曜21時)。 人気ライトノベルのドラマ化で、アイドルドラマだと揶揄されもしたが期待度は 高く、初回の視聴率は14.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と大健闘。 ネットでの評価では、原作ファンにはあまりよろしくないが、原作を知らない 人たちには面白いと評判。今後、剛力がどこまで古書店という静謐さの中で 表現力を見せていくか、今年の剛力の活躍を占う指標となるとみる。 夕刊フジ2013年1月30日号(29日発行)第6面(毎週火曜日連載)