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2013年11月 の伝言板を読む
2013年09月 の伝言板を読む
先日の出張時に飛行機を利用したのですが、 行きのJALでは「哀愁のページ」が、 帰りのANAでは「ひとかけらの純情」が 音楽プログラムに選曲されていました。 いつもは余り聴かない機内オーディオを今回は楽しみました。 ANAはパーソナリティの斎藤安弘さんが、 歌手復帰について聞かれた沙織さんが、 「もう声が出ませんから無理です。」 と答えたというエピソードを紹介していました。
「時代のサカイ目」第百三十七回(13.10.8) 『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 第百三十七回「体操の有望株・白井と河合奈保子の娘Kahoのミライ」 おもてなし熱がやや収まりかけて来たと思ったら、五輪への期待を大きく膨らませる ような記録が飛び込んで来た。体操世界選手権日本代表の白井健三。まだ十七歳、 高校二年生。初代表ながら、床運動では昨年のロンドン五輪金メダリストの得点を 上回る得点を叩き出し、「後方伸身宙返り4回ひねり」という技を決めた。 この技は彼にちなんで“シライ”と正式に任命された。映像で見る限り、世界大会に 初出場の高校生とは思えない落ち着きを見せる。本人も、リラックスして演技に入れた と言い、床運動で出した高得点も大体予想通りだ、と冷静さも失わない。 また体操界の貴公子と呼ばれる加藤凌平も、吊り輪の「後ろ振り上がり脚上拳十字懸垂」 (うしろふりあがりきゃくじょうきょじゅうじけんすい)を新技として申請している。 加藤は親子二代で世界体操選手権の日本代表に選ばれ、ロンドン五輪男子団体総合銀メダル の立役者でもある。確実に若い力が育っているのを目の当たりにし、新しい時代の到来を感じる。 未成熟と揶揄される音楽業界でも、新しい力が強い光を放ち始めた。Kaho、十四歳。 80年代にアイドル歌手として人気を博した河合奈保子を母親に、ヘアメークアーティストの カリスマとして名を馳せ、サロン経営などで成功している金原宣保氏を父親に持つ。金原氏が 宇多田ヒカルのデビューアルバムなどのヘアメークを手がけた縁もあり、宇多田のプロデューサー に娘のデモテープを聞かせ、相談。 「今までにない新しさと、そこはかとない懐かしい衝動が走った」とプロデューサーが 衝撃を受け、デビューが決まった。Kahoが、98年にデビューした宇多田ヒカル以来の 衝撃と騒がれるゆえんである。日本生まれのオーストラリア育ち。日本語はもとより、英語、 フランス語を話す。六歳で母親の見よう見まねでピアノを弾き始め、いつしか作曲するよう になり、自作曲に合わせて歌詞を乗せ始めたのは自然の成り行きだったようだ。 十二歳の頃には既に作詞作曲をしていたという。十四歳とは思えないくぐもったような 切なさのある歌声は、自我を感じさせる。どれほどの奥行きがあるのかと、その深さを 想像させるほど、声に力もある。 プロデューサーサイドと一体感のあるコラボレーションができれば、希有なアーティスト として完成してゆくのではないか。不思議な空間を演出するその歌声は、未完の大器を 思わせる。デビュー曲「every hero/Strong Alone」が、堀北真希主演のドラマ「ミス・ パイロット」(フジ系、15日スタート)の主題歌に起用されたことも追い風になる。 母親の河合は、結婚後、すっかり芸能界から遠ざかっているが、芸能界の知人友人たち とは連絡を取っている様子。2008年にはアイドル時代の楽曲提供が縁で交流が続いている 竹内まりやが、自身のブログで河合と久々に会って楽しんだことを写真入りで伝えていた。 ブログに掲載された河合の写真は、アイドル時代よりややほっそりとした印象だが 美しさは変わらず、引退後の家庭がいかに幸せかを物語っているようだった。そんな 母親のもとで育ったKahoが、どんな歌の世界を展開させてゆくのか、楽しみである。 夕刊フジ2013年10月9日号(8日発行)第6面(毎週火曜日連載)
「時代のサカイ目」第百三十六回(13.10.1) 『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 第百三十六回「W浅野も復活!活気づく五十代」 五十代が活気づいている。桑田佳祐やB'zだけではない。藤井フミヤ(51)が「青春」 と銘打った全国ツアーをスタートさせ、大晦日に日本武道館でカウントダウンライブを 行うことを発表し、ファンを喜ばせている。ツアー初日は、三十年前のその日が チェッカーズとして「ギザギザハートの子守唄」でデビューした記念すべき日。また、 チェッカーズを解散してソロデビューしてから二十年になる。 これまで自身のコンサートではチェッカーズ時代の楽曲を歌うことはなかったのだが、 年月が振り返ることを解禁させたのか、今回は「素直にI'm sorry」などチェッカーズ 時代の楽曲を三曲披露。「チェッカーズの歌って何で興奮しちゃうんだろうね」と 三十年前に思いを馳せ「俺の青春は君の青春。君の青春は俺の青春」と彼でなければ 言えないようなセリフをさらっと言って会場を沸かせた。 完璧で優等生的、ともすれば面白みに欠ける。それを補うのが彼のアート性。まだ CG作品が浸透していなかった時代から「フミヤート」の名称でCGアートの個展を 開いたり、デザイナーとして活躍したりと、彼の芸術性は高く評価されている。 藤井と対極とも言えるのが、私生活でも何かと話題で、破天荒ぶりが目立つ玉置浩二 (55)。十月スタートの、KAT-TUN・亀梨和也主演のドラマ「東京バンドワゴン~ 下町大家族物語」(日テレ系、12日スタート)に亀梨の父親で伝説のロッカー役で 出演する。小路幸也氏の同名小説が原作の、下町の老舗古本屋を舞台にした人情味 溢れるホームドラマでひと暴れしそうである。 ドラマでは、亀梨と玉置のユニット「堀田家BAND」が歌う玉置が作詞作曲した 主題歌「サヨナラ☆ありがとう」も話題。ストレートでメロディアスなロックナンバーの この曲は、下半期の音楽業界の目玉のひとつになれるのか。 女性陣ではW浅野が復活する。二十五年前、トレンディードラマで一世を風靡した 浅野温子(52)と浅野ゆう子(53)主演の人気ドラマのスペシャル版「抱きしめたい! Forever」(フジテレビ系、1日午後9時)で、麻子(温子)と夏子(ゆう子)の その後が伝えられる。 実年齢でも五十代になった二人。当時、すでに「あぶない刑事」のヒットで女優と してポジションを確立していた温子。それまでアイドル歌手発でタレント的だったのが、 W浅野のヒットで女優へと成長したゆう子。どちらかといえば、ゆう子が温子の軒先を 借りたイメージだった。 その後、公私共にさまざまなハードルを乗り越えてきたであろうW浅野だが、再び タッグを組んだことで、互いが刺激し合い相乗効果になるのかどうか。肌の色艶よりも 内側からにじみ出る表現者としての凄みに到達できるのかどうか。 家庭という居場所を持つ浅野と、病からのリハビリに励むパートナーを支え続ける 浅野。公私共に幸せを掴んだかのような温子、掴もうと駆け回っているゆう子。明暗を 分けた感はあるが、表現者の世界では日常生活での養分が勝負になってくる。女優も 歌手も、表現力の源は、心の奥に抱えた孤独の中にある。 夕刊フジ2013年10月2日号(1日発行)第6面(毎週火曜日連載)今回から新紙面 注)写真の左が今回、右が前回です。
「時代のサカイ目」第百三十五回(13.9.24) 『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 第百三十五回「桜田淳子四十周年 ニオイ立つ色気に期待」 桜田淳子の姿が近付いてきている。歌手デビュー四十周年を記念し、CD二枚とDVD、 そして本人の書き下ろしメッセージやスペシャルBOOKがセットになったアルバム 「Thanks40~青い鳥たちへ~」を来月、発売する。選曲だけでなく、「もしも今、 ステージを行うなら」というコンセプトで曲順も本人が考えている。何やら含みのある コンセプトだが、発売に伴い、ファンの皆さんに四十周年の感謝の言葉を直接伝えたい-と 申し出たという。その際、大きな会場よりも、ファンの顔が見える距離で交流を持ちたいと いう意向で、四百席ほどの博品館劇場(東京・銀座)になった。 復帰のきっかけは、今年五月に亡くなったサンミュージック・相澤秀禎会長の通夜に 弔問に訪れたことから。それまでも復帰のオファーは絶えずあったようだが、頑なに 家庭人を貫いてきた。それが、通夜の席で芸能界の父ともいえる相澤氏に復帰の姿を 見せられなかったことを悔やんでいたそうだ。おそらくその折りに大きな決断をした のだろう。通夜ではややふっくらした姿に気品さえ漂わせ、今がいかに幸せであるかを 物語っていた。 年を重ねた女性が発する雰囲気は、三つのタイプに分かれる。比較的痩せて研ぎ 澄まされた感のあるシルクタッチの女性、ナチュラルでシンプルな風合いを醸し出す オーガニックタッチ、そしてややふっくらと熟成を感じさせるビロードタッチ。 鈴木京香がこのタイプである。桜田淳子もやはりビロードタッチ。熟年のにおい立つ ような色香と品の良さが際立っている。 これまで、どんなに復帰の誘いを受けても、家庭を第一に考え、芸能界に戻る 意志はないと報じられてきた。が、子育てを終え、暮らしに時間的な余裕が出てきた のだろう。歌うこと、演じることが自分にとってどういう意味を持つのか、じっくりと 考えたのではないか。ご主人も応援しているようで、マスコミの直撃に嫌な顔も見せず、 「映画や舞台のオファーが来たら、正直ありがたいと思うのではないか」と話している。 桜田淳子にはアイドルのイメージがついて回るが、女優としても逸材だった。 オーディション番組でグランプリを取った時、司会の萩本欽一さんが「この子は ゆくゆくは必ず大女優になる」と言った審美眼は確かだったのだ。映画「若い人」 (1977年)の演技を見た長谷川一夫が、「この子は絶品だ」とその演技力に 目を見張り、自分の舞台「おはん長右衛門」で相手役に抜擢してもいる。87年の 舞台「女坂」では菊池一夫演劇賞を受賞、映画でも87年の「イタズ」、93年 「お引っ越し」などで助演女優賞を総ナメにした。 アイドル歌手としてスタートしたことで、ともすれば浅く見られがちだが、 彼女は表現者として深みを持ち始めていたのだ。残念ながら、それを極める前の 引退だった。この二十年、女優としての経験は積めなかったが、普通の家庭の 主婦としてきちんと暮らしを築き上げてきたことの経験値は女優として大きな プラスとなる。今、熟年世代の女優で和物の座長公演ができる人は数少ない。 桜田淳子なら和物ができる。和物の座長として、ぜひとも艶やかな姿、声で 熟成した舞台を見せてほしいものだ。 夕刊フジ2013年9月25日号(24日発行)第9面(毎週火曜日連載)写真は白黒
9月1日に書き込みをしたNHK-BSプレミアムの「うたものがたり」が再放送されます。 うたものがたり「フィンガー・ファイブ 久保田早紀」[再] 10/14 (月) 17:00 ~ 18:00 (60分) NHK BSプレミアム(Ch.3)
同郷(沖縄)の後輩・安室奈美恵の応援もよろしくお願いします。 http://www.namiestyle.jp/
引退35周年おめでとうございます。