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2014年09月 の伝言板を読む
2014年07月 の伝言板を読む
『週刊現代』の表紙になったシンシア並べてみました。
左から年代順です。一番左は1971年、他の3つは何年発行のものか分かるかな?
先ほどの投稿ですが、既にトナカイさんが8月15日に書いておられていました。 ダブってしまい失礼しました。
ただいま発売中の『レコードコレクターズ』2014年9月号、 特集「70年代日本の女性アイドル・ソング・ベスト100」で、 シンシアの「17才」が第2位にランキングされています。 1位は太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」に譲りましたが、 シンシアの曲は「潮風のメロディ」、「哀愁のページ」、「傷つく世代」、 「純潔」、「早春の港」、「春の予感」の7曲がランクイン。 酒井政利さんのインタビュー、湯浅学氏の解説の中にもシンシアのことが 多く語られています。シンシアファン必見の1冊かと思います。
発売中の『週刊現代』2014年9月6日号、連載記事「サウダージ」。 今号では、P90・91です。 1971年8月発売の同号を取り上げています。 音楽ランキングでは、「17才」が第二位です。 記事の左側の一番下に、同号の表紙が載っています。シンシアが表紙です。 見ているだけであの頃がよみがえります。
『週刊現代』2014年9月6日号 サウダージ 第百四十二回 1971年8月25日~8月31日 表紙 南沙織 今週の音楽順位 第二位 「17才」 http://wgen.kodansha.ne.jp/
NHK総合で21日(木)に放送された、THE ALFEEによる『音楽音泉』という番組、 夏のドライブにピッタリの曲として「17才」が紹介されました。 http://www4.nhk.or.jp/ongakuonsen/
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十七回(2014.8.12) 第百七十七回「『飛龍伝』と重なるフジドラマ『若者たち』の“つかイズム”」 <たとえベルリンの壁がくずれおちても 俺とお前が命をこがしたあの青春の日々は くずれおちはしない 帰ってこい闘士たちよ> これは、つかこうへい氏の舞台『飛龍伝』の一場面。学生運動が盛んだった1970年を 舞台に、日本を変えるという志を持った全共闘参謀の桂木順一郎は、全共闘40万人を束ねる 新しい委員長に自ら愛する神林美智子を指名。ところが彼女は、学生達の弾圧に明け暮れる 警視庁第4機動隊の山崎一平隊長が愛する女性でもあった。一平と美智子の愛と革命の日々を 描いた全国公演中の舞台『飛龍伝2014』を見た。 かって広末涼子や内田有紀、黒木メイサなどの名のある女優が出演することも珍しくなかった この作品、今回は無名に近い人たちばかりでの上演だったが、神林を演じた稲垣里紗は鮮烈だった。 舞台は73年以来、時代に応じて演出を変えながら、2010年のつか氏逝去後も繰り返し上演 されているが、つかイズムが脈々と受け継がれていることが感慨深い。 そんな思いを持ったときにドラマ『若者たち2014』(フジテレビ系水曜午後10時)を見、 『飛龍伝』と重なった。ドラマは66年に放送され、圧倒的に支持を得た同名ドラマのリメーク。 当時、<君のゆく道は 果てしなく遠い>の歌詞で知られるザ・ブロードサイドフォーが歌う 主題歌と共に、戦後の傷跡や貧しさ、学生運動など昭和の若者たちが一生懸命生きる姿が描かれて、 一世を風靡した。 平成版では、時代は昭和だが内容は現代社会で若者たちが抱える学歴や格差、結婚、妊娠、不倫、 就活など様々な問題を取り上げている。妻夫木聡、瑛太、満島ひかり、蒼井優、長澤まさみ、 柄本佑らが集結し、若者像を展開しているが、当時の若者が内包していたふつふつとわき起こる熱が、 今の時代にどこまで受け入れられるか。 自己犠牲を強いてでも弟や妹たちの幸せを真っ先に考え、弟妹の幸福こそが自分の夢だと言う兄に、 そんな気持ちは重いだけだと切り返す弟たち。第4話では、広末涼子が瑛太演じる次男・暁の亡くなった 元恋人役で登場。舞台女優を目指していた彼女の回想シーンの劇中劇が『飛龍伝』だった。 また、妻夫木演じる長男・旭が、拳を高々と突き上げるポーズを取ったが、実はこれも、『飛龍伝』で の神林美智子の象徴的なポーズである。ドラマの演出は『北の国から』の杉田成道氏。彼がどこまで つか作品を意識していたのかはわからないが、ドラマとして大きな尊敬を持って参考にしているとみる。 きょうだい5人の青春群像劇である『若者たち』は、きょうだいの会話がかなり多い。今の時代、 絆や人との繋がりが声高に言われるが、ネット住民と呼ばれる彼らはバーチャルな世界で繋がっている。 家族全員で食卓を囲み、悩みや夢、一日の出来事などを熱く話しながら食事を取るシーンは、 スマホ世代を生きる若者たちにとって、異次元の絵物語にしか見えないのかもしれない。 ◇ 『飛龍伝2014』は8月14・15日に東京・北とぴあで公演。 『夕刊フジ』2014年8月13日号(12日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十六回(2014.8.5) 第百七十六回「渡辺謙、子供たちとと共演“解禁”のワケ」 ハリウッド版『GODZILLA』で話題の渡辺謙(54)が様々な貌(かお)を見せている。真夏に ひとすじの涼とばかりに、ゲレンデを舞台にした2日放送のスペシャルドラマ『白銀ジャック』 (テレビ朝日系)では、ゲレンデに爆弾を仕掛けたという犯人と交渉し、巨大な陰謀を明らかにしていく ゲレンデ統括マネージャーを演じた。原作はスキーの愛好家でもある東野圭吾氏。新潟出身の渡辺も、 父親がスキー学校の先生で、自身も学生時代はスキーの競技会に出場。元フリースタイル女子モーグルの 上村愛子氏に「カッコよかった」と言われるほどの腕前だ。 その番宣インタビューで息子の渡辺大(30)、娘の杏(28)について語った。今や高視聴率女優となった 杏だが、演技については「ちょっとメールで、アドバイスするくらい」だと言い、連絡を取り合っている ことを示唆。そして子供たちと共演したいとも言う。これまでは頑なに共演を拒んできた渡辺の気持ちを 変えさせたきっかけは、先だって行われた、役者として惜しまれた蟹江敬三さんのお別れ会だ。蟹江さんの 長男で俳優の蟹江一平(38)が「一度も共演させてもらえなかった!」と叫ぶように話したことで、 「そうか、死ぬまでにやっとかんといかんのか、って」と渡辺。 俳優の世界は表現者として、親子であれ夫婦、きょうだいであれ、間違いなく競い合う。そこには身内 だからこそ、近親憎悪に近い葛藤も出てくる。演技が認められ夫が受賞したとき、女優の妻が、喜ぶより 先に明らかに悔しい表情を見せていたのを目の当たりにしたこともある。渡辺の中にも親子としての シャイさもあれば、複雑な葛藤もあるはずだが、様々な魔と向かい合って乗り越えてきた器だけに、 今何を為すべきかを的確に考えているのだろう。一方で年頃の娘を持つ父親の貌も見せる。杏に「とっとと 結婚して家庭を作ってほしい」と本音も披露。 「女優である前に、ひとりの人間として伴侶を持ったり子供を産んだりする。父親として、そうなって ほしいです」娘の交際相手というだけで目くじらを立てる父親は多いが、渡辺は「彼女が選んだ人だから 間違いないでしょう」と東出昌大(26)を認めている。東出とは“10人の脚本家と10組の名優が贈る、 10の物語”と銘打ったTBS日曜劇場『おやじの背中』の中で、山田太一脚本の第10話<よろしくな。 息子>で共演。「彼は得な性格で、先輩にかわいがられるタイプ」と東出を評し、彼になら娘を託せると いう思いも見え隠れする。 このドラマシリーズ、第1話には渡辺大も出演。田村正和(71)と松たか子(37)が父娘二人で生きてきた 親子を演じた中で、松の結婚相手として登場した。家庭から父親のカリスマ性が失われて久しい。母親の 存在感が大きくなったこともあり、父親の影が薄れ、発言力、影響力が弱くなった。古き良き昭和の親父の カリスマ性は、今やただの“ガンコ親父”でくくられてしまう。親から子供へのネグレクトが日々報じられる 時代だが、そんな一部を除き、父親が子を思う深い愛情はいつの時代も変わらない。 『夕刊フジ』2014年8月6日号(5日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十五回(2014.7.29) 第百七十五回「木村拓哉『HERO』好調のワケ 良きマンネリと不協和音」 注目されていた木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系月曜午後9時)が、 高視聴率で発進し、関係者をホッとさせている。13年前の驚異的な人気ドラマの続編は、 当初の懸念する声を跳ね退けて第1話が平均視聴率26.5%、第2話は19.0% (ともに関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、今期全体的にひとけた台の低視聴率ドラマが 多い中、気を吐いている。 このところ木村は昨年10月の『安堂ロイド』、今年3月の『宮本武蔵』などの視聴率的に 低調で、「演技がワンパターン」「どんな役を演じてもキムタクでしかない、劣化している」 -など散々な評価だった。人気者ゆえの受難が待ち受けていた。ところが今回は、そのマンネリが 功を奏しているから実に面白い。やはり人気者こそ、演出・脚本が要であることを実証している。 木村に限らず国民的人気者というのは、そのイメージ度が強いからこそ、変貌は容易ではない。 変えようとして奇をてらうことは危険である。まずは永遠のマンネリを武器にひと味ひと味を 高めるステージを作るべきだ。結果、気付くと大きく変容しているという形がベストである。 木村が演じる型破りで正義感の強い久利生(くりう)検事は、13年前と人となりは変わらず、 あの久利生が年を重ねたらこうなるだろうと思わせる見事な演出である。 また続編では共演者が全員変わるケースも多いが、『HERO』では前作のキーマンでも あった児玉清さんを作中でも故人として登場させ、エンドロールで“Special Thanks 児玉清”と したり、前作で警備員だった人を事務官に出世させるなど、諸処に物語の推移を感じさせる演出が なされている。前作で登場していた松たか子や阿部寛のその後も、何らかの形で描かれるのでは、 と期待する声に演出はどう応えるか。 そして視聴者も同じように13年という歳月を重ねたことで、ドラマを見ながら「さて自分は どう変化したか」と自問自答したくなる。ドラマを盛り上げるのは木村だけではない。個性豊かな 事務官のテンポの早い会話。時にはセリフがかぶってしまい、息つく間もないほど掛け合いが 面白い。脇をかためる芸達者な面々の人気もうなぎ上りである。 前作では、まだ全国的には知られていなかったが、劇団出身で力のある小日向文世や矢嶋智人らを キャスティングし、一気にブレークさせた。今作でも、劇団「東京スウィカ」旗揚げメンバーの女優、 吉田羊を起用。これまでもNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』『平清盛』や、連続テレビ小説 『純と愛』にも出演していたが、「場面に応じて自在に演じ分ける力量と瞬発力がいい」と評価される 演技だ。脇役達とのめまぐるしいテンポのセリフの応酬でも久利生のセリフでも、口の悪さでの 丁々発止があり、視聴者の溜飲を下げる。 この陣営と、久利生のどこか浮世離れした頑固さやじっくり考える姿勢は、相反するようでいて、 奏でる不協和音に小気味良さを感じる。この不協和音こそが、今の“何でもアリ”の社会を映し出して いる。本来、不協和音は耳につくものだが、今や異質のコラボレーションは斬新で愉快だとして 受け入れられる時代なのだ。 『夕刊フジ』2014年7月30日号(29日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十四回(2014.7.22) 第百七十四回「『花子とアン』好調の陰に美輪明宏」 絶好調のNHK連続テレビ小説『花子とアン』。仲間由紀恵(34)演じる葉山蓮子(れんこ)と 吉田鋼太郎(55)が扮した嘉納伝助の実在モデルが実際に住んでいた福岡県の豪邸跡が観光客で にぎわっている。平均視聴率が25%を超える人気ドラマは、あらゆる方面に効果が波及する。 もちろん、主演の吉高由里子(25)の好感度もうなぎ上り。そもそも「花子役は吉高しかいない」と 脚本家の中園ミホ氏が推して実現したキャスティングだが、中園氏の読みは正しかった。 吉高演じる花子は、上品だが奔放で大胆さも持ち合わせ、それでいて、やまとなでしこの一面も 見せる。前々作の『あまちゃん』で宮藤官九郎氏が秀逸な脚本で朝ドラの視聴者を増やしたが、 中園氏も作品性が高い脚本に仕上げ、視聴者を飽きさせないどころか、ぐいぐい引きずり込んでいる。 今の若者には熱が足りないと言われるが、花子の何に対しても熱を持って突き進む生き方は、 自分にないものを花子に見つける。過去の自分を思い出させてくれるからか、世代を超えて 支持されているようだ。それはそのまま吉高のイメージにつながり、年齢や性別を問わず、 吉高ファンを増やしている。 もうひとり、新聞記者の黒沢一史を演じる木村彰吾(34)も好評だ。いわゆる昭和のスクリーン時代、 日活青春映画の黄金時代を彷彿させるような正統派の二枚目俳優である。ドラマのナレーションを 務めている美輪明宏(79)の舞台『毛皮のマリー』で美輪と共演して以来、舞台『黒蜥蜴』では 高嶋政宏と並ぶ準主役級で愛人役を演じ、『愛の讃歌 エディット・ピアフ物語』では、ピアフを 支える21歳年下の若者を好演。美輪に「このコ、本物よ!」と言わしめた実力派だ。 18日の放送では蓮子が禁断の恋に向かう場面で美輪の歌う『愛の讃歌』が効果的に流れ、 大いに話題を呼んだ。朝ドラに限らず、最近では『セカンドバージン』の長谷川博己や『ゲゲゲの 女房』の斉藤工に代表されるように、NHKのドラマでブレークする実力派俳優は多いが、彼もまた 今後の活躍が楽しみなひとりである。美輪のナレーションについては、当初、朝ドラに向く声なのかと 懸念も聞こえていた。が、始まってみると、ドラマの盛り上がりに欠かせない。 今や時間の概念も個々によって違う時代。生活スタイルの多様化で朝と夜の区別がなくなり、 特に都会では、夜は暗いという概念も消えつつある。大人と子供、男と女の線引きさえもまた 曖昧である。まさに全てがボーダーレス。そんな時代だからこそ、元県議のように、カメラの前で 大泣きする大人が登場する。まさか40を過ぎた男性が醜態を晒すとは、とド肝を抜かれた。 そこには、本来あるべき大人と子供の境目がなくなっているという背景が見え隠れする。 モラルや倫理観の低下も関係しているとみる。ヒットするもしないも、尺度で計りきれない 時代に入ったようだ。 トナカイ注:黒沢一史の名前の読みは、いくら調べてもわかりませんでした。 『夕刊フジ』2014年7月23日号(22日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十三回(2014.7.15) 第百七十三回「ユウウツな夏に克つ安室のバラード」 質の高い作品群がいっぷくの風になろうとしている。安室奈美恵(36)のバラードアルバム 『Ballada(バラーダ)』の売れ行きが好調だ。収録曲はファン投票の上位15曲。 シングル売り上げが邦楽女性アーティスト歴代一位の「CAN YOU CELEBRATE?」 (1997年)は、バイオリニスト、葉加瀬太郎が参加したニューバージョン。また2011年の ドラマ『私が恋愛できない理由』(フジテレビ系)の主題歌で350万配信DL(ダウンロード)を 記録した「Love Story」や新たにボーカルをレコーディングした「SWEET 19 BLUES」などを収録。 安室はアルバムを発表すると全国ツアーを行うというスタイルを確立させているが、今回も 13会場36公演を行う。バラードアルバムは往々にして秋口に発売されがちだが、今回は夏。 表面的にはサッカーW杯など華やかさを煽るが、実は憂いのまっただ中にある。内面的には 憂鬱の時代とさえ言える。そんな今だからこそ、癒やし効果のあるバラードを待っている人は 多い。心地よく聞くことができ、流れているだけで心の棘が外れるようなバラードだ。 安室のよさは必要以上に表に出ないことにもある。新曲やアルバムを発売する度に、宣伝名目で 各局の歌番組、バラエティー番組に出演する人も多いが、彼女は一切出ない。出し惜しみではなく、 アーティストとしての姿勢を貫いている。何に対しても媚びずに歌で勝負している。そのため、 音楽だけでなく、作品を形成するジャケット写真やポスターにも徹底的にこだわる。一切の妥協は 許さない。プライベートもしっかり管理し、流出に対してのガードは堅い。まさに、真のアーティスト として輝いている。 この夏話題のアルバムといえば、長渕剛(57)の『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014』もそうだ。長渕からの一方的な発信ではなく、ファンとの双方向と して、6秒のショートムービーアプリ「#みんなの長渕」を使用して長渕の曲を歌って投稿すると いうキャンペーンを実施中。続々と力作が応募され、ファン層の広がりを感じさせる。また良質の 歌番組『SONGS』(NHK)では、スペシャルライブの他に番組初となるトークセッションを 行い、長渕の歌に励まされたお笑いタレントやプロボクサー、ファンたちと熱いトークを交わす など、精力的に活動もしている。 3年2ヶ月ぶりにアルバム『小田日和』を発売したのは小田和正。アルバムには世界最高峰の ベーシストと称されるネイザン・イーストの最新アルバムに提供した「Finally Home」 のカバー曲「Mata-ne」やNHKの時代劇『吉原裏同心』に書き下ろした「二人」、明治 安田生命の新CMソングとして書き下ろした「愛になる」も収録されている。66歳10ヶ月の 小田だが、その透き通った声に年齢は全く感じられない。ボイストレーニングを続けていても、 年齢とともにキーが下がっていく場合が多いのだが、小田には微塵も感じられない。 この作品群に立ち向かおうとする、果敢な若い世代の音楽が聞きたいものだ。 『夕刊フジ』2014年7月16日号(15日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十二回(2014.7.8) 第百七十二回「米倉涼子“成長作品の悪女”に待つ大女優の受難」 大スターへの階段を駆け上がろうとしている米倉涼子(38)。2日放送されたテレビ東京 開局50周年の松本清張ドラマ『強き蟻』で、またしてもヒロインを演じた。これまでにも 清張作品の『黒川の手帖』『けものみち』『わるいやつら』で、悪女を演じ、女優として 大きくステップアップしてきた。ドラマは脚本がいのちと言われるが、これらの原作は 国民の圧倒的支持を得ているだけに、非常に恵まれている。 今や、清張作品の悪女と言えば米倉-と誰もが思い浮かべるほどの当たり役である。本人も 「松本清張さんと出会えたことにより、芝居の面白さをより感じることができました」と コメントし、作品に出演するたびに「お墓参りを欠かさずにさせていただいている」と いうように、思い入れは強いようだ。 悪女役というのは、演じ手次第で下品で汚くもなる。ところが米倉にはそれが感じられない。 むしろ強く逞しい中にかわいさが垣間見える。それが米倉涼子という女優のキャラクターなのか 演技力なのかはさて置き、悪女に迫力を出せる女優は多くいても、品を醸し出せるのは彼女しか いないだろう。 一昨年、米倉は主演のミュージカル『CHICAGO』をニューヨークのアンバサダー劇場で 上演した。日本人の女優がブロードウェー・ミュージカルに主演するのは半世紀ぶりということも あり、注目されていた。 彼女は単身渡米し、英語の猛特訓、ダンスの猛練習で、全編流暢な英語で演じきり、腰がうねる ように動く官能的なダンスも披露して絶賛された。終演後の長いスタンディングオベーションが 現地の人の反応を物語っている。そのときの発声練習が米倉のセリフ回しに深みを持たせている ようだ。ドラマのセリフは言葉が明瞭で、小声で話すときも聞き取りやすい。 劇団や演技研究所出身者は、売れる売れないは別として、演技のワザを身につけている。米倉は 「国民的美少女コンテスト」出身でモデルから女優へと転身。そのため、女優デビューした当初は 演技力も発声も今とかなり隔たりがあった。今後も地道に発声の練習を重ね、低音にドスが効く ようになると、さらに表現力に厚みが加わる。 昭和の映画黄金期には、銀幕のスターが存在した。手が届くようでいて決して届かない、近寄り がたい存在の女優たち。今の時代、誰もがバラエティー番組に出演したり安易に私生活をしゃべっ たりすることもあって、スターとの距離が縮まり、親近感のわく庶民派が多い。国民的大女優と 言われる人ほど、やや庶民的というか、そのイモ度が好感度につながっている。もっとも、 フレンドリーさの中からカリスマは出てこないのだが。 米倉はその美貌、美脚を持ち合わせ、庶民派のカケラも見せない。それだけに今後、受難が多く 待っているはずである。大女優は、私生活がベールに包まれ、ミステリアスであればあるほどいい。 情報過多の今、SNSを駆使して全国民が著名人の一挙手一投足を垂れ流す時代である。私生活を 徹底ガードして手の届かない女優というポジションをどこまで守れるか、この階段は険しい。 『夕刊フジ』2014年7月9日号(8日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十一回(2014.7.1) 第百七十一回「『あまちゃん』から脱皮した能年&有村」 能年玲奈(20)がやっと、『あまちゃん』から抜け出したようだ。NHK連続テレビ小説 『あまちゃん』で一躍、国民的人気者に躍り出て、次回作への期待も高かったが、アキの 天真爛漫なイメージからどう脱皮するのか、あまちゃん色をどう払拭するかが、課題に なっていた。どうやら時間を置くことで、朝の顔としてイメージを薄めたようだ。 そんな能年が主演する8月公開の映画『ホットロード』の試写を観た。原作は10代の 少年少女の繊細な心の機微を描いて、1980年代に爆発的にヒットした同名の少女コミック。 尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」を主題歌に起用し、尾崎世代には懐かしさを呼ぶ。 映画は母親から愛されずに行き場のない不安を抱える、茶髪の14歳の不良少女と、刹那的に 生きる暴走族の少年の「こんなに誰かを大切に思ったのは初めて」という純愛を描く。能年は 『あまちゃん』で見せた明るさや前向きな健気さだけでなく、少女期の憂いや思春期の陰を 透明感を消すことなく演じ、女優としての幅が大きく広がったようだ。 また同じく人気コミックの実写化で、12月公開の映画『海月姫』にも主演。クラゲを愛する オタク女子役を演じる。「どう演じれば見てくださる方に楽しんでいただけるか、一生懸命 考えている」と話すように、『あまちゃん』であれだけの俳優陣に囲まれて、考え尽くす女優 としての成長が見える。 同じく『あまちゃん』で天野春子(小泉今日子)の若かりし頃を演じた有村架純(21)。あの 80年代清純派アイドルのイメージを一気に払拭。今春からのドラマ『MOZU』(WOODで 続編放送中)と『弱くても勝てます』(日本テレビ系)でブレークした。11社に及ぶCM出演でも 様々な表情を見せ、演技にも若手ながら奥行きが出始め、目に迫力が加わりつつある。そこには、 もうアイドル女優とは呼ばせないという強い思いが感じられる。 有村は声優にも挑戦している。7月公開のアニメ映画『思い出のマーニー』は、ジブリ映画初の Wヒロイン映画で、そのひとり、マーニー役を射止めた。昨年暮れに300人が参加したオーディ ションで選ばれたのだが、選考していたプロデューサーも監督も有村の『あまちゃん』での活躍ぶり を知らず、彼女を見た瞬間「マーニーは見つかったなと思った」という。 音入れは順調だったようだが、「声だけで表現しなければいけない難しさを感じた」と有村。 「女優は全てをさらけ出す根性を持たないとできない。だからどんな経験も大事にしたい」若くして 覚悟を持った女優とみる。 能年と有村、同じ朝ドラ出身で同じ93年生まれ。良きライバルとして比較されながら、刺激し合う 関係性を築いていきそうだ。どの社会でもライバルに巡り会えるだけで幸運だ。ライバルが存在して こそ、互いが切磋琢磨しながら大きくステップアップできるからである。 『夕刊フジ』2014年7月2日号(1日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百七十回(2014.6.24) 第百七十回「酒を一緒に飲みたい女優」 各地で真夏日を記録し、ビールやアルコール飲料商戦もヒートアップ。CMでも、一緒に飲みたい 女優たちを起用しての展開が評判を呼んでいる。井川遥(37)のサントリー「角ハイボール」のCMは、 新しいバージョンが出るたびに井川の美しさが際立つと評判だ。CMは、おいしい角ハイボールと それに合うおいしい料理の店「Lantern」を3年前にオーナーから井川が譲り受けたという 設定で、「あの店の味がする」篇、「も、いいね」篇、「つくりかた」篇などさまざまなバージョンが 制作されている。 さりげなく髪をかき上げる仕草、カウンター越しの客の話に向ける微笑みなど、彼女の世界観に 男性だけでなく女性たちからもため息が漏れる存在になっている。ちなみに、彼女は衣装が清楚で あればあるほど美的な部分が際立ってくる。むしろ、夜の花を想像させるような華美な飾りや背景は 似合わない。おそらく結婚、出産による心の変化が彼女を根底から刺激したのではないか。人生経験が 顔に出ている。ここで新しいイメージソングが流れてもよかったのではないか。 薬師丸ひろ子(50)が登場するサントリーの「和膳」ビール。和装と和食が似合うということでの起用。 落ち着いた和装で大人の女性の趣を見せているが、50代を迎えた薬師丸のほのぼのとした和の世界が 透けて見えるようだ。和装は、どんなにうまく着付けてもらっても、普段から着慣れていないと、 借りてきた猫のような、なじみの薄い着方になるものだが、薬師丸はピタリとハマっている。 旬の食材を使ってもてなす身のこなしは、普段からよく和食を作っているだけあって、てきぱきと 作り、撮影は順調に進んだという。薬師丸のしっとりと、それでいて明るい笑顔でもてなす姿に、 未婚の男性から、こんな家庭が築けるといいなと憧れる声が出ているのもうなずける。薬師丸に とってもこのCMは、女優としての幅を広げる作品となったようだ。 真木よう子(31)が阿部サダヲと共演するCM「アサヒ アクアゼロ」。ビールのCMで、コンセプトが “驚き”ということもあり、清涼感のある笑顔で驚きを表現している。背景の青空に飛行機雲が浮かんだり、 サンゴ砂の砂浜を舞台に夏らしく白い衣装に身を付けたりと、これまでの真木のCMにはない明るく 爽やかな夏の表情を見せる。ハードな刑事ドラマの印象が強く、正義感の強いタフで信念のある女性という イメージが先行してきた彼女だが、薬師丸同様、このCMで女優としての別の顔を見せた意味は大きい。 昨年の11月に「酒の似合う女優」というアンケート結果が発表になっているが、1位が吉高由里子、 2位は香里奈、3位北川景子と続く。一緒に飲むと楽しく飲める、という理由が見えてくるような人選 だが、残念ながら香里奈は、やや露出が少なくなっている。この際、酒が似合うというイメージをうまく 生かして、大人というキーワードで再生を図るのもいいではないか。いい意味での開き直りは、 演技者としての奥行きを深くする。 『夕刊フジ』2014年6月25日号(24日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百六十九回(2014.6.17) 第百六十九回「林隆三さんが死の7日前に見せた“覚悟”」 何のいたずらなのか。俳優、林隆三の急逝はあまりにも無情だ(4日、腎不全のため70歳で 死去)。亡くなる7日前、彼のライブの声に圧倒されていた。そのディナーショー形式のライブは、 彼から直接の電話で、「ぜひ来てほしい」と誘われ、楽しみに駆けつけた。 既に着席していた片岡仁左衛門、真野響子、眞野あずさ姉妹と同じテーブルで、そこに作詞家の 山川啓介氏も加わり、まるで賑やかな応援席。曲間にマネジャーから耳打ちされた。「林からですが、 秋口にゆっくりお会いできたらと…」。秋頃に新しい曲の制作に入ろうとしているのだろうと、 山川氏と喜んで、暗黙の了解をした。 林隆三と初めて会ったのは20年ほど前、美輪明宏のステージの楽屋でのこと。立教高校時代から シャンソンが好きで、銀巴里で歌っていた丸山明宏(当時)に心酔し、客としてではなく、勉強の ためにと楽屋裏に入れてもらって聞いていたという。3歳から習い始めたピアノはプロ級で、 普段からよく「愛の讃歌」を弾き語りしていた。ライブでも「ボン・ヴォワヤージュ」を弾き語り して会場を沸かせていた。 ボランティア活動にも積極的で、重度障がい者の施設に招かれたときには、「ふるさとの空のもとで」 などを弾き語ったり、宮沢賢治の短編童話集「虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)」を朗読したり して、多芸を発揮してきた。幼少年期に東北で過ごした体験から、宮沢賢治をライフワークにしていた が、彼の魅力は何と言ってもあの、声。太い声だがソフトで艶がある。 山川氏もライブの後で、「本当にセクシーな声」と評していたが、年齢と共に声に深みが加わり、 70歳を迎えて人生の全てを凝縮したような、役者魂を叫ぶかのようなステージだった。彼は第1回 日本アカデミー賞主演男優賞をはじめ、長年の俳優人生で様々な賞を受賞している。その表現力が 歌に生かされるのだから、聴く側は圧倒される。“謳う”でもあり、“詠う”でもあり、もちろん “歌う”でもあった。 実は山川氏とは矢沢永吉の「時間よ止まれ」や郷ひろみの「哀愁のカサブランカ」で一緒に仕事を して以来、久々の再会。氏は私との同席だったからか、「林さんが本気で歌をやる気になってきたんだ と思った」そうだ。圧巻は「千の風になって」。素晴らしいほどの声量で歌い上げ、気持ちの奥底にまで 染み込んでくるような歌に感動し、涙を流す客もいたほどだ。今思えば気になるのが、そんな彼が ふっと客席に4、5回も背中を向けたことである。 竜崎勝、原田芳雄、夏八木勲、地井武男そして蟹江敬三という亡き盟友たちに思いを馳せたり、 自らの人生を振り返るようなトークの合間に、背中を向けて涙を拭う仕草を見せたのだ。山川氏は 「今思えば、彼は覚悟をしていたのだと思う」と言う。それは、これが最後になるという覚悟なのか、 これから歌手としても表現者としても弾みを付けてやっていくという覚悟なのか。「秋口に会いま しょう」と別れただけに、その覚悟があまりにもせつない。 トナカイ注:美輪明宏さんは、1971年まで本名の丸山明宏さんの名で活動していました。 『夕刊フジ』2014年6月18日号(17日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百六十八回(2014.06.10) 第百六十八回「W杯は音楽業界に追い風となるか」 四年に一度のサッカーW杯に1998年のフランス大会以来、最強の布陣で挑むザックJAPAN。 世界の頂点を目指せと音楽業界からも熱いエールが送られている。大会のコンピレーションアルバム 『ワン・ラブ、ワン・リズム2014FIFAワールドカップ・ブラジル大会公式アルバム』が 話題になっている。 クラブシーンを中心に世界的人気のラッパー、ピットブルが、ジェニファー・ロペスとブラジル歌手の クラウディア・レイチェルを迎えた「We Are One(Ole Ola)」や、ギターのカルロス・ サンタナと人気DJのアヴィーチーがコラボしたアンセム(応援歌)の「Dar Um Jeito (We Will Find A Way)」をはじめ、名だたる著名アーティストが参加した豪華な アルバムになっている。 これにアジア代表として参加しているのが中島美嘉と加藤ミリヤ。「Fighter(Tachytelic World Cup Brazil 2014 Remix)」で、サンバのリズムをベースにふたりが デュエットする。声質が似ていることもあり、息が合った参戦だ。ちなみに、ふたりのミュージック ビデオで、監督を務めたのはお笑いコンビ、品川庄司の品川祐である。 日本サッカー協会が展開する「夢を力に2014」プロジェクトのアンバサダー(親善大使)に 就任したのは、Mr.Childrenの桜井和寿とGAKU-MC。ふたりはサッカーやフットサルを 通じたチームメイトだ。今回は新ユニット「ウカスカジー」を結成し、「勝利の笑みを君と」を制作。 JFA公認日本代表応援ソングに起用されている。 この曲は、男子団表だけでなく、女子代表のなでしこJAPANやオリンピック代表など、 全カテゴリーの応援ソングとして使われる。世界に挑戦する日本代表のサポートソングという 位置づけで、今年限りのキャンペーンソングではないため、サッカー界に長く歌い継がれそうだ。 サッカー中継の各局も、それぞれの応援ソングで番組を盛り上げる。 NHKは椎名林檎の「NIPPON」。歌詞の言葉遊びが賛否を呼ぶが、サポーターの決起大会の 様子が挟まれたミュージックビデオを見ながら聴く最後のサビは、林檎ワールド全開である。 柏レイソルのジュニアユースチームにしょぞくしたこともあるナオト・インティライミにも注目。 2010年の「風になれ」で一躍人気アーティストになったが、この曲は仙台カップ国際ユース サッカー大会の公式応援ソングに起用。サッカー好きアーティストとしてすっかり定着している。 今回も、13枚目のシングル「The World is ours!」がコカ・コーラ2014 FIFAワールドカップのアンセムに起用された。また、「VICTORY2014」が アディダスのW杯イメージソングとなったEXILE TRIBEも脚光を浴びそうだ。 サッカー王者を決める闘いは、今や出場している国もしていない国も巻き込む。祭典とは 切り離せないのが音楽。今年はまだ大ヒットがない音楽業界でW杯は起爆剤になるだろうか。 『夕刊フジ』2014年6月11日号(10日発行)第6面(毎週火曜日連載) トナカイ注:「アンセム」は応援歌の意味のようです。
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百六十七回(2014.06.03) 第百六十七回「」 後述します。 『夕刊フジ』2014年6月4日号(3日発行)第?面(毎週火曜日連載)
『時代のサカイ目~音楽プロデューサー酒井政利~』 「時代のサカイ目」第百六十六回(2014.05.27) 第百六十六回「今年は少数精鋭 新人女子アナの華麗なる経歴」 今年は女子アナの採用が少ない。その筆頭がフジテレビ。例年、少なくとも2人採用していたが、 今年は永島優美アナひとりきりである。2000年には千野志麻、政井マヤ、梅津弥英子ら3人の 女子アナが新卒採用され、さらに共同テレビから滝川クリステル、安藤幸代、相川梨絵アナたちが 派遣される大所帯だった。テレビ東京は今年の採用がゼロである。 現在の戦力で十分だということなのか。女子アナブームもひと段落し、人気と勢いを背景に フリーになったアナたちの明暗が分かれたことも影響して辞める気配のある人が少ないとみたのか。 はたまた番組の編成上の理由なのか…。 それにしても、女子アナのプロフィールには相変わらず華やかな経歴が踊っている。フジの 永島アナは、サッカー元日本代表でスポーツキャスターの永島昭浩の愛娘。父親譲りの掘りの 深い顔立ちで、学生時代にはミス関西学院大学や神戸ウェディングクイーンに選ばれている。 中学高校時代にはチアリーディング部に所属。各部の応援で活動していた。 入社は父親のコネではないかと噂されもしたあ、大学時代、力をつけるために関西ローカルの 情報番組でリポーターを務め、当時から滑舌の良さと原稿読みのうまさには定評があった。また、 テレ朝アナウンス部の内定も取り付けていたというから、その実力は疑う余地はない。 同じくミスキャンパス出身なのが、日本テレビの畑下由佳アナ。ミス成蹊大学に選ばれ、 ファッション誌『ViVi』の読者モデルとして人気を得ていた。彼女もまた、BSフジの 報道番組で女子大生キャスターとして活躍していたという実力派。限りなく即戦力に近い新人だ。 今年の新人に限らず、アナ志望の女子大生は、学生時代にタレント活動をするケースが増えている。 実践で力を付けたいだけでなく、局にコネクションを持ちたいという思惑もあるのだろう。 これまで日テレはミスコン出身者に消極的だといわれてきたが、畑下アナは大学時代の努力が実り、 アナウンサーとしての力が買われたのだろう。日テレはオリコンの「好きな女子アナ」1位に 選ばれた水卜麻美アナがいるが、畑下も力のある人気女子アナに育つだろうと注目されている。 テレビ朝日の山本雪乃アナも『ViVi』の読者モデル出身で、カリスマといわれるほどの 人気を誇っていた。「よく食べる、よくしゃべる、よく笑う」がモットーと言うだけあり、 早稲田大学では農業体験のゼミに所属し、食育を学んだという。 そしてTBSはミス同志社だった宇垣美里アナ。アイドルのような容貌で、ピアノやサックスの 演奏が特技の報道志望。同局の看板アナである田中みな実アナの人気を抜くのではないかと 言われているが、矢部浩之との結婚で寿退社した青木裕子の抜けた後を埋められるか、期待がかかる。 『夕刊フジ』2014年5月28日号(27日発行)第6面(毎週火曜日連載)
『レコード・コレクターズ』2014年9月号はアイドル特集 情報をいただきました。今月号の『レコード・コレクターズ』9月号は、女性アイドル特集です。 34ページから126ページまでの特集です。 シンシアの記事も多数です。是非、お買い求め下さい。永久保存版です。 (雑誌情報) 『レコード・コレクターズ』2014年9月号 (株)ミュージック・マガジン発行 定価823円(本体762円) A5判252ページ 2014年9月1日発行 [雑誌19637-9] 2014年8月12日(火)発売 【特集】 “日本の女性アイドル・ソング・ベスト100 1970-1979” 今回の“レココレ・ランキング”は、“70年代の女性アイドル編”をお送りします。 いつものランキングとは若干趣きが違いますが、本誌の読者の方々にもきっとなじみ 深い曲がたくさんあると思います。 この時代は作曲家では筒美京平や都倉俊一、作詞家では阿久悠や松本隆など、これ以前とは 作風を異にする作家たちが登場し、新鮮なアイドル・ソングの数々を世に送り出しました。 今回はシングル・リリースされ、なおかつトップ30位以内に入ったA面曲から30曲ずつ、 25名の筆者の方々に選んでいただき、その結果を元にランキングを作成しました。 本誌執筆陣25人の投票によって選ばれた必聴のシングル100曲!(伊藤秀世、遠藤哲夫、 大久達朗、小川真一、北中正和、小山守、サエキけんぞう、篠原章、鈴木啓之、ヒロ宗和、 高岡洋詞、高島幹雄、高橋修、武田昭彦、中村彰秀、中村よお、能地祐子、萩原健太、 原田和典、半田健人、前園直樹、馬飼野元宏、安田謙一、湯浅学、除川哲朗) ・ランキング選考基準外の名曲/人気曲(編集部) ・酒井政利インタヴュー~アイドル・ソングが売れるための3条件とは?(鈴木啓之) ・クリス松村インタヴュー~アイドルの一瞬の輝きは、70年代が一番すごい(小山守) ・ポップスの新展開を果敢に体現した逞しき女性たち(湯浅学) ・70年代女性アイドルを支えた作詞/作曲/編曲家名鑑(馬飼野元宏) ・番外編! 70年代女性アイドルの“裏名曲”32選(鈴木啓之、DJフクタケ) ・選定者アンケート:私にとっての日本の女性アイドル・ソング 1970-1979 ・ゴールデン・アイドル』シリーズ(中村よお) レコード・コレクターズ:http://musicmagazine.jp/rc/ ミュージック・マガジン社:http://musicmagazine.jp/
http://youtu.be/lsgZGpGjQSo 杏さんが「目指すは南沙織」って話してます。
『週刊新潮』2014年8月14・21日合併号 P47
中味が分かると買った時の楽しみが半減するかなぁと思ったけど、 宣材として出ている画像をアップします。